寮の友人たちと国立、小平散歩(国立篇)

土曜は2週間ぶりの国立。
12/03(土) は神保町PASSAGEで知り合った一回り下の同窓生たちと
古本屋巡りだったけど、
今回は久々の一橋寮の集まり。国立、小平界隈を歩こうと。
本当は夏ぐらいに話が出たのが、
暑いだろうと涼しくなるのを待っていたらいつの間にか冬になっていた。
 
待ち合わせは11時半。
朝一で飯田橋のクリニックへ行って処方箋を出してもらうと逆方向、国立へ。
各駅停車を四ツ谷で乗り換えて中央特快。国分寺で快速。
国立には11時前には着いた。
2週間前にも入ったブックオフで時間をつぶす。
前回買うかどうか迷ったのを買うつもりが、別な3枚を買ってしまった。
渡辺香津美アコースティックギターでアジアの楽器と共演したものが500円など。
 
国立駅に戻ってⅠ君と合流。
名古屋からのS君は出るのが遅れたとのこと。
じゃあ、まあ昼は、とスタ丼へ。
旭通りの方ではなく、冨士見通りの方。
途中、『レコードショップ アポロ』が営業しているのを見て懐かしくなり、立ち寄る。
クラシックに強い中古CD屋。店の7割がクラシックかな。
昔はレコードだったのだろう。しかし、レコードが復活した時代になってもCDのまま。
洋楽も少し置いている。
こういうところに初回限定盤の掘り出し物があるんだよなあと思うも、
一人じゃないので長居せず。また来ようと思う。
町のCD屋によくあることで店主も高齢化。CDの背が日に焼けている。
店の奥は別室になってバイオリンが飾られていた。
 
富士見通りをだいぶ歩いてスタ丼屋。
旭通りの方はひらがなのチェーン店『伝説のすた丼屋 国立東店』だけど、
こちらはカタカナの『スタ丼 サッポロラーメン 国立店』
その昔、初代のオヤジさんは自分一人で見ることのできるのは3店舗だけと
富士見通り、旭通り、国分寺とスタ丼の店は3つしかなかった。
それが僕らの卒業するころに代替わりして急拡大。
全国に店を構えることになった。
しかしここ富士見通りの店はチェーン展開に与せず、独立を保っている。
スタ丼ファンにとってはどちらが聖地かと言えば、富士見通りとなるだろう。
(チェーン店化して多くの場所で食べられるようになった、
 その第一歩ということで旭通りの方も聖地ではあるけれど)
 
店の構えはおそらく僕らが食べた30年前のまま。
カウンター席があって、小さなテーブルが3つほど。
茶色の壁には油に染まった黄色い色紙で大盛りを完食した学生の名前が。
多くは一橋大学の体育会。ちらほらと津田塾大学の女性の名前も。
頼むのはスタ丼一択。僕は肉増し。
肉ピーマン玉子丼が懐かしい。さすがに「しゃぶづけライス」はなくなったか。
 
12時ちょい前に入って、客は僕ら二人だけ。
Ⅰ君は先日の一橋祭に来た時もここで食べていて、マスターが覚えてくれていた。
あれこれと話す。
「昔の一橋大学の学生は変なのが多かったけど、
 世の中に出て成功するのはそういう変なのだったね。
 最近の一橋の学生? この前一橋祭あったでしょ、
 あの一橋祭委員会に新入生が100人入ったんだって。」
一学年1,000人ぐらいのはずなのにその1割?? 何が起きているんだ。
というかそんなにいたら逆に回らないだろう。
真面目に受験勉強してきて、友達とワイワイやるのが楽しいのだろうか。
 
スタ丼が出てくる。味変用の梅酢の入った小皿がサービスで。
マスターはきちんと、肉を盛った真ん中に丁寧に生卵のポケットを開けてくれている。
ああ、この味。素朴とか、粗野とかそういうのではなく。シンプルな味。
『伝説のすた丼屋』も悪くないけど、あちらは必要以上に洗練されている。
僕らが30年前に食べたスタ丼はこの味だった。
味噌汁がもやしだけというのも懐かしい。
 
食べ終えてマスターから名刺をいただく。
今晩のアド街出るから見てね、と。
そうだよな。出るべきは旭通りの方ではなく、こっちだよな。
 
『キノ・キュッヘ』の前を通り過ぎ、
富士見通りを端まで歩いて郵政大学校の前に出る。
南北の矢川通りを南に歩いて、東西の学園通りを東へ。
閑静な住宅街。大きな家も多い。低層マンションもチラホラと。
個人の家なのに展望台らしきものを設置している家もあった。
桐朋学園の前を通り過ぎる。
どんだけ歩いても大学通りに出られず。
国立も結構広いということを知る。
ようやく大学通りを渡って、そのまま旭通り側へ。
旭通りが短いのでこちらはすぐ。
南北の三小通りを北へ。
 
なんかいい感じの店があるねと敷地内に入ってみたら
『麦酒堂かすがい』というビアレストランで
隣が『KUNITACHI BREWERY』
国立でもクラフトビールを作っていたとは。知らなかった。
まずは旭通り、たまらん坂に戻って中和寮を見てから戻ってくることにする。
 
その中和寮はかつてのように誰でも出入り自由ではなくなっていた。
近くに別の寮も建てられていた。
小平の一橋寮の代わりなのだろうか。
中和寮の前のレンタルビデオ、品ぞろえがよかったけどさすがにもう店はない。
お好み焼きの『もじ蔵』はまだあった。
 
『麦酒堂かすがい』に戻る。
国立にこんなオシャレな場所があったとは!? 最近できたのかな。
せっかくなのでクラフトビールを1杯ずつ飲む。
「るつぼヘイジー」「時間泥棒 take.1」「鳥たちは峡谷に歌う」「或阿呆の一生
など詩的でユニークな物ばかり。
長いタイトルにしようと「世界は点滅するモザイク模様のように」というのを飲んでみた。
フードの方も「伊達マグロの刺身」「ビールの衣で揚げた天ぷら」「豚バラのビール角煮」など
どれもおいしそう。
また今度来てみよう。
 
14時前。国立駅に戻って、名古屋から来たS君と合流。
西キャンパスと裏のグラウンド、
東キャンパスを見て、こんな建物あったっけ? いつできたっけ? と話した後で
『つり舟』『いたりあ小僧』『テキサス』のある通りへ。
 
北口からバスが出て恋ヶ窪の駅の先まで行くとわかって乗ってみる。
急な坂道を上っていく。
学生時代、小平から国立へ自転車で通うのは坂道を下るので楽だったが、
帰り道は立ち漕ぎで大変だったことを思い出す。
南北の戸倉通りに出たところでバスを下りた。