終日青森

初夢は思い出せず。何かを見ていたようには思うが。
 
8時まで寝ている。
箱根駅伝。学連選抜の選手が20km過ぎまで1位。
しかし最後の最後で抜かれる。残念。
朝は母の用意したサラダ、けの汁、リンゴだけにする。
中華オードブルは手を付けず。
腹の調子は依然としてパッとせず。
ウイルスはまだ腹の中から出てきていないようだ。
ビオフェルミンを持ってきたのを飲む。
 
空は曇り。隙間から日を差すこともあり、吹雪くこともあり。
30分おきにめまぐるしく変わる。
 
9時半過ぎ。棟方志功記念館へ。吹雪の中、フードをかぶり、背中を丸めて歩く。
今回のテーマは「彫って刷って色をつけてまた彫って」
棟方志功宮沢賢治の「雨ニモマケズ」を何度も彫ったとのこと。
何回彫っても必ずどこか一字、ワンフレーズ、掘り忘れてしまう、
今回抜けた字のところに印をつけて次回のためにする、といったことが説明にあった。
正月ということもあって年賀状やクリスマスカードも展示されていた。
子供連れの家族が多かった。
 
もう一つ面白いと思ったこと。
青森県知事も務めた俳人竹内俊吉の句
「寒の百合活けさせて古稀誕生日」を彫った時、「冬の百合」と間違えたという。
それを冬の一字を削って刷り、寒の字は自ら筆で書いた。
彫り直さなかったのは最初に彫ったものを越えられないという思いがあったからだろうと。
 
妻が額に飾る絵をいくつか買う。
帰り道は晴れ。
しかし寒いのは寒く、フードはかぶる。
この日の青森市は最高気温-3℃、最低気温-4℃という典型的な雪の日。
家に戻ってくると箱根駅伝中央大学が一位となっていた。
 
11時半、妹夫婦、甥っ子、姪っ子が迎えに来て
新町と本町の境にあるホテルのレストランでビュッフェ。
海老と八幡平マッシュルームのグラタン、チキンのフリカッセ、シェフ特製のローストビーフ
ブラックカレーと麻婆豆腐をご飯にかけて食べる。
最後のアイス、紅茶までおいしかった。
というか食べ過ぎた……
 
食後は甥っ子たちと善知鳥神社にお参り。
おみくじを引いたら大吉。何十年ぶりだろう? 思い出せず。
2023年は旅行も商売も何をしてもうまくいくようだ。
 
そのまま甥っ子たちと新町のアーケード街を。
妻が青森の雪の中で履くブーツを買いたいというので協働社に入る。
今もまだあるのだなあ。協働社という名前ではないみたいだけど。
昔は3階建てで2階は婦人服、3階はレストランだった。
小さい頃にも家族で行ったし、高校時代も土曜の帰りに寄って食べたこともあった。
1月を過ぎたので、これはと思うブーツがあって妻に合うサイズは売り切れ。
そんな中でもひとついいのを見つけることができた。
 
甥っ子たちがさくら野に行ってると聞いて最後、別れの挨拶に行く。
僕らは A-FACTORY へ。
熊本にシードルとリンゴジュースのセットを送った。
若いお客さんが多かった。青森市在住の若者はここで昼を食べるんだな。
 
古書らせん堂さんへ。
今回も挨拶がてらあれこれ話す。
茶店「マロン」の出した小冊子『マロンパピエ』の3号と4号を頂いた。
青森市だとらせん堂とマロンだけで配布、1号・2号は既に配布終了とのこと。
中心となって活動されているデザイナーの方は東京在住で活動している、という話から
東京で活躍しているあの人が青森市出身で……、などなど。
各地の一箱古本市の話なども。
 
今回もたくさん買い込んでしまった。
金澤茂『青森高校物語』(北方新社 / 1988)
『別冊アトリエ第七週 原始藝術』(アトリエ社 / 1951)
中条省平編『現代マンガ選集 【表現の冒険】』(ちくま文庫 / 2020)
ブリタモリ編纂委員会(赤塚不二夫加藤芳一タモリ長谷邦夫)『現代用語辞典ブリタモリ』(講談社スコラ / 1982)
長部誠写真撮影『津軽の宴』(路上社 / 1985)
ジョースゥアー他『無銭旅行のやり方を教えます』(自費出版? / 1980年代?)
 
成田本店にも寄っていく。
2階のCDコーナー。
クラシック、ジャズ、落語に力を入れているのは担当者の趣味なんだろうなあ。
洋楽、J-POPの割合は低い。
地下に「PAX」として店を出してたころとはだいぶ違う。
CDの売れない時代なので、逆に売りたいものを売る。
ジャズのCDのいくつかには3行程度の短い推薦文をプリントアウトしたものを貼っていた。
文章自体はメーカーの提供するものかもしれないけど、それを切り貼りするだけでも手間がかかる。
じゃあ、買わんとなあ、応援しないとなあと
1,078円の廉価版のシリーズの Mal Waldron 「Left Alone」 を買った。
 
歩いて帰ってくる。
さんまのまんまの新春SPに高津監督と村上。
そこに今田がお勧めの芸人を。
オーサカクレオパトラ、かけおちなど。どれも面白かったな。
終わって風呂に入る。
 
腹がどうにも減らず、夜は何も食べず。酒も飲まず。
笑ってこらえてのスペシャルを見る。
前半のダーツの旅の傑作選、明石家さんまを貸し出します、まで。
疲れて眠くなってきたので早々と布団に入ることにする。