2023/05/22: diskunion.net
George Michael 「Twentyfive」 \2250
Judy Roberts Band 「Judy Roberts Band」 \530
Judy Roberts 「Nights In Brazil」 \680
The Pogues 「Rum, Sodomy & Lash」 \1100
The Pogues 「Hell's Ditch」 \1600
John Fahey 「After The Ball」 \580
Tommy Guerrero 「Solo Performance Recorded Live In Paris」 \580
2023/05/23: ヤフオク!
Kiss O matic 「sambanista!」 \2200
2023/05/23: diskunion.net
Zard 「Cruising & Live」 \1100
2023/05/25: www.hmv.co.jp
The Kills 「Little Bastards」 \1188
2023/05/25: diskunion.net
Lisa Stansfield 「Affection deluxe 2CD + DVD Edition」 \680
Chriss Cornell 「Euphoria Mourning」 \580
Chriss Cornell 「Songbook」 \980
2023/05/26: DiskUnion JazzTOKYO
2023/05/27: DiskUnion 吉祥寺店
Julian Cope 「InterPreter」 \480
The Kills 「Blood Pressures」 \580
Tom Waits 「Bone Machine」 \780
George Clinton & The P-Funk All Stars 「Live... And Kickin'」 \522
Maysa 「Convite Para Ouvir Maysa No.2」 \702
Joao Gilberto 「Brasil」 \380
Masters At Work 「Sessions Five」 \380
Workshy 「The Finest Collection of Workshy」 \330
Pennywise 「Live At The Key Club」 \330
Rex The Dog 「The Rex The Dog Show」 \550
(V.A.) 「決定保存盤 アカデミー音楽賞のすべて (1970~1985)」 \693
2023/05/28: BOOKOFF 練馬光が丘店
David Benoit 「Here's To You, Charlie Brown」 \110
2023/05/28: disknunion.net
Tha Blue Herb 「The Way Hope Goes」 \300
Throbbing Gristle 「CD1」 \1100
---
先々週のこと。
仕事で関内へ。早めに着いて少しブラブラしていたら DiskUnion があった。
ここにもあったのか。知らなかったな。後で寄ろうと決める。
用件を終えて15時過ぎ。この日はこれで仕事終わり。
解散となってそそくさと DiskUnion へ。
初めての店。なかなか品ぞろえが良かった。しかも安い。
眺めていたらテクノのコーナーでケン・イシイが目に留まった。
誰かが一通りあったコレクションを売ったのだろう、10枚以上がバラバラに並んでいた。
懐かしい気持ちになって、その時は3枚買った。
ミックスCDが2枚と
リミックスや未発表曲を集めた「The Works + The Unreleased & Unexpected」
その時買わなかったのが気になりだす。
活動15周年で出たベストアルバム「KI15 - The Best of Ken Ishii」は今、
状態のいいものだと定価を越えて結構な値段がするようだ。
それが680円だった。
その翌々日、結局また関内の DiskUnion へ。
別のミックスCDと初期の編集盤「innerelements」とまた3枚買った。
この日は他、ウディ・アレンのサントラ2枚と
マイーザやマリア・ベターニャ、シルヴィア・テリスなどブラジルものなど。
12枚買って6,000円なのだから、安い。
(PASSAGE の棚主仲間の方ともここの DiskUnion はいいと twitter 上でやりとりした)
ケン・イシイは大学の先輩にあたるんですよね。学部も同じ。
と言っても面識があるわけではなく。5年ぐらい違うのかな。
大学の寮に暮らしていたとき、友人にとてもセンスのいい奴がいた。
当時話題だった(Beastie Boys の)Grand Royal レーベルの初めて見るCDを持っていたり、
Sandals というアシッド・ジャズのグループを渋谷のクアトロに見に行かないかと誘われたり。
そいつが、すごい人がいる、話題になっていると教えてくれたのが
海外で発売されたのが1993年で、逆輸入という形で日本に入ってきた。
僕が初めて聞いたのは1年遅れで、1994年だった。
インターネットのない時代、口コミで広まるにはそれぐらいかかった。
その後ことあるごとにその名前を聞いた。
今、一番イカシテルOBという感じで。
〇〇研究会にいて、就職活動をして○○に入ったんだけどすぐやめたとか、そういう噂話。
えー! もったいない。僕だって入りたい! そんな感じ。
その音楽性が分かっていた人はどれだけいただろう。
そもそもテクノという音楽自体、さほど市民権を得ていなかった。
電気グルーヴのやっていることをテクノという視点で語っている人って
その頃そんなにいなかったのでは。
あるいはデリック・メイが、と語れる人とか。
1995年に満を持して発売された「Jelly Beans」というアルバム、
聞かなきゃと急いで買いに行ったが、よくわからなかった。
そしてそれっきり。
実に四半世紀ぶりにケン・イシイの音楽を聞いた。
「The Works + The Unreleased & Unexpected」には
Boredomes や電気グルーヴ ”N.O.” のリミックス、
デリック・メイのリミックスが収録されていただけではなく
Talking Heads ”Once In A Lifetime” のカバーもあった。
これが帯の解説を読むと本人がお蔵入りにしたいわくつきの曲であって。
でも今聞くと何が過激というわけでもなく。
リミックスということもあるからだろうけど
どの曲ももはやテクノがどうこうという枠に収まらない刺激的なところがあった。
うーん、もっと早く聞いておけばよかった。
今思うと、寮の友人から教えてもらったという以外はほんと良くない出会い方をしてしまった。
改めて、「Garden On The Palm」を取り寄せて聞く。聞き直す。
1993年の作品。
Aphex Twin 「Selected Ambient Works 85-92」もまたこの年。
未知の電子音楽として並べて語られることもあったように思う。
共に抽象的で、無機的で、隙間が多く、その隙間に音そのものをつくっていくような感覚。
ダンスビートは基底にあるものの踊るための音楽ではない。
快楽のための音楽ではない。
強いて言えば思索のための音楽。
ストイックに音とその重なる構造のみを追い求める。
そこから生まれるものに鋭敏な触角を張る。
今思うと両者は、少なくともそのスタート地点はよく似ていたように思う。
ケン・イシイの初期の作品集とミックスCDを何枚か聞いて
僕は若冲の絵を思い浮かべた。
近いのはそこなんじゃないかな。
写実的なのにどこか浮世離れしていて、技芸の細を尽くす。
テクノ、クラブミュージックの域を超えた、日本の音楽の一つの極点がここにあったのだなと思う。