先週買ったCD #135:2023/05/15-2023/05/21

2023/05/15: www.amazon.co.jp
POiSON GiRL FRiEND 「Shyness」 \912
 
2023/05/15: diskunion.net
Pharoah Sanders 「Live...」 \2450
The Go-Betweens 「Bellavista Terrace: Best Of The Go-Betweens」 \1100
The Go-Betweens 「78 'til 79 the lost album」 \1200
 
2023/05/15: diskunion.net
The Go-Betweens 「16 Lovers Lane & Rare Tracks」 \2250
Oingo Boingo 「Best O'Boingo」 \480
(V.A. 久保田真琴) 「ぞめき 伍 徳島 高円寺 阿波おどり 個性派」 \1300
<font color  = 800000>Tori Amos 「Little Earthquakes [Deluxe Edition]」 \1300
Tori Amos 「Under The Pink [Deluxe Edition]」 \1100
 
2023/05/16: tower.jp
iri 「PRIVATE」 \4180
Miley Cyrus 「Endless Summer Vacation」 \2640
The Neville Brothers 「Neville-ization Expanded Edition」 \2640
Arca 「Kick iii」 \2420
 
2023/05/16: diskunion.net
Ron Davis 「I Don't Believe It」 \1500
 
2023/05/18: www.amazon.co.jp
Blur 「The Great Escape」 \2103
 
2023/05/18: DiskUnion 関内店
毛皮のマリーズ 「Gloomy」 \580
Ken Ishii 「The Works + The Unreleased & Unexpected」 \680
Ken Ishii 「Millenium Spinnin' At Reel Up」 \480
Ken Ishii 「Mix-Up Vol.3」 \380
Maysa 「Maysa」 \380
(V.A.) 「Woddy Allen Classics」 \480
 
2023/05/19: www.hmv.co.jp
Corey Hart 「I Can't Hel Falling In Love With You The Corey Hart Collection」 \440
 
2023/05/19: diskunion.net
(Soundtracks) 「The Bodyguard」 \3550
 
2023/05/20: www.amazon.co.jp
China Crisis 「Difficult Shapes & Passive Rhythms」 \2367
 
2023/05/20: DiskUnion 関内店
Ken Ishii 「KI15 - The Best of Ken Ishii」 \680
Ken Ishii 「Innerelements」 \480
Ken Ishii 「Warrior On The Decks - Play, Pause And Play 2 - 」 \480
Daft Punk 「Alive 2007」 \380
Masters At Work 「Our Time Is Coming」 \380
Vinicius + Bethania + Toquinho 「La Fusa (Mar Del Plata)」 \800
Sylvia Telles 「U.S.A.」 \1170
Maysa 「Para Sempre」 \624
Malavoi 「La Belle Epoque」 \580
Sonya Robinson 「Live At Spiral」 \380
(Soundtrcks) 「世界中がアイ・ラブ・ユー」\280
(Soundtrcks) 「誘惑のアフロディーテ」\280>
 
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Corey Hart 「I Can't Hel Falling In Love With You The Corey Hart Collection」
 
これをオーダーしたのは純粋に懐かしさから。
中学2年生の頃か、洋楽を聞き始めたばかりで何を聞いたらいいかわからない。
CDを買うのもレンタルするのもお金がかかってお小遣いがいくらあっても足りない。
そんなときに青森駅前、新町のアーケード街にあったCD屋『Be Bop』で
ビートルズブルーハーツのCDを買ったとき、
レジのところにサンプルのシングルが2枚置かれているのを見つけた。
レコード会社がプッシュする曲をプロモーションするための非売品。
ご自由にお持ちくださいとあったので持ち帰ってきた。
レコードプレーヤーを持ってなかったので僕の手元にあってもしょうがないんだけど、
憧れの『洋楽』というものに近づけるのならばなんでもよかった。
それこそ、ビートルズ以外の洋楽を聞こうと心に決めてまだ1カ月も経ってない頃じゃないかな。
 
今でも覚えている。
1枚はリチャード・マークスで、もう1枚がコリー・ハートだった。
さすがに曲名は忘れてしまったが。
部屋の片隅に置いたまま、結局聞くことはなかった。
高校を卒業するころには聞かずともどういう類のものかわかっていた。
毒にも薬にもならないポップ系シンガーぐらいに捉えていた。
 
それらのシングルを聞くことはなかったものの
コリー・ハートについてはその後また出会い直すことになった。
高校一年のとき、『ミュージック・ライフ』創刊40周年記念で
レコード会社12社が競作という形で出したコンピレーションを
せっせと借りてテープにダビングして聞いていた。
そのひとつ、東芝EMI編の一番最後にコリー・ハートのカバーする
”好きにならずにいられない”(I Can't Hel Falling In Love With You )
が収録されていた。
 
オリジナルはもちろん、エルビス・プレスリー
今聞いてもこれは秀逸なカバーだと思う。
大人びてるけど、どこか大人になり切れない声。若さの残る声。
恋することのほろにがさ、もどかしさを託すにはこれ以上ない、という声。
簡素なバックがあるのみ。一人きりの物寂しい場所から歌う。
それでいて後ろ向きではない。
呟くように、噛みしめるように歌う印象があったけど、
よく聞くと実にのびやかに歌ってるんですよね。
それが普遍的な高みへと至らせている。
UB40 のカバー(レゲエ)や Hi-STANDARD のカバー(パンク)など
いろいろ名演があるけど、たぶん何百、何千種類ものカバーがあるだろうけど、
僕にとってはこれが一番かな。
 
(数か月前に書いたけど)最近、この『ミュージック・ライフ』創刊40周年記念の
コンピレーションの買い直しがひと段落して、いくつか聞き直した中で
やはりこのコリー・ハートいいなあと。
アルバムが再発されてもいるようだけど、まずはベストアルバムを安く買えるならそこから、と思った。
日本独自規格の中古が HMV のサイトで440円だった。
ジャケットにはピアノに向かうコリー・ハート。
10代の頃は意識していなかったけど、彼はシンガー・ソングライターだったんですよね。
 
1993年のアルバムだけど、1990年までの曲から選ばれ、
ヒットした”Never Surrender” やデビュー曲の”Sungrass At Night”などが収録されている。
80年代っぽい端正な音。
派手さのない、質実剛健な、ロック寄りのポップ・ソング。
「Boy in the Box」(1985)や「Fields of Fire」 (1986)からの曲が多く、
「Young Man Running」 (1988)や「Bang!」(1990)からは1曲ずつ。
この「Bang!」からの曲 ”A Little Love” には聞き覚えがあって、
あ、と思い出した。
このアルバムをレンタルCDから借りでダビングしたんだった。
 
しかし聞いたのは2回か3回か。
レンタルCDに通い始めの頃。
例のシングルで名前を知っていた
数少ない洋楽のアーティストだったのでその最新アルバムを借りてみた。
なのにミニコンポでダビングするときにイコライザーをオフするのを忘れて
低音も高音も高くしたまま録ってしまったので
そこにいつも通りのイコライザーをかけて再生するとキンキンした音に。
かといってこのテープをきくたびにイコライザーをオフというのもめんどくさい。
すぐにも自分の興味はパンク、ニューウェーブへと向かったこともあって
顧みることがなくなった。
 
それでもテープを捨てることはなかった。
大学進学のため上京して、いつのまにかなくなった。
コリー・ハートとリチャード・マークスの2枚のシングルも、そう。
母が処分したのか、それを自分が了承したのか。
 
また何年後か、ふとしたタイミングでまた
コリー・ハートを聞き直すことになるだろう。