先週買ったCD #137:2023/05/29-2023/06/04

2023/05/29: www.amazon.co.jp
Romeo Void 「Live From Mabuhay Gardens November 14, 1980」 \2569
 
2023/05/29: BOOKOFF 練馬光が丘店
Jan Garbarek / The Hilliard Ensemble 「Officium」 \250
 
2023/05/31: www.amzon.co.jp
Groove Armada 「Vertigo」 \150
 
2023/05/31: diskunion.net
Joe Gibbs & The Professionals 「African Dub Chapter Two」 \1500
Joe Gibbs & The Professionals 「Majestic Dub」 \980
(V.A.) 「The Ladies At Joe Gibbs」 \1200
(V.A.) 「Joe Gibbs Scorchers from the Early Years 1967-73」 \1400
 
2023/06/03: BOOK OFF SUPER BAZAAR PAPA上尾店
Manitoba 「Up In Flames」 \550
Mark Johnson 「She's So Funktional」 \330
MxPx 「Slowly Going The Way Of The Buffalo」 \330
 
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(V.A.) 「The Ladies At Joe Gibbs」
 
毎年夏が近づくと、レゲエ / ダブが聞きたくなる。
新宿の雑居ビル4階にある DiskUnion のラテン・ブラジル館に行くのが楽しい。
『幻の名盤遂にCD化!』みたいな帯がついたのとか、ついつい買いたくなる。
こういうの煽るだけ煽って眉唾物、山師っぽいのも多いけど、
そういうのもまたレゲエの楽しさだったりする。
個人がガレージを改造したスタジオで、
みたいな形でつくられたレコードも小さなレーベルも多かっただろうし、
掘り出したらキリがないジャンルのひとつ。
山と積まれた剥き出しの7インチのシングルの中ににとんでもないお宝が、
知られざる名曲・名演があった。
そんな桃源郷を想像してしまう。
 
僕も最初はボブ・マーリーリー・ペリー、UB40 から始まって
Black Ufuru や Aswad も聞いてみたりしているうちに
The Pop Group のつながりから Dub Syndicate などのON-U にはまって、
スライ&ロビーのコンビがレゲエに限らずいろんなアルバムに参加していることを知って
日本だと Mute BeatDry & Heavy を聞いて
Maytals / Culture / Matumbi にジャッキー・ミットゥーやキース・ハドソン……
レーベルだと wackies とか。
毎年少しずつ詳しくなっていく中で、今年は Big Youthと Alpha & Omega に手を出し、
そうこうしているうちにジョー・ギブスにたどり着いた。
知らなかったわけではなく、レゲエの人脈は入り組んでいるので
これまで聞いたアルバムの中にもその名前はあった。
たくさんの名前があるうちにようやく僕の中で浮かび上がってきたというか。
 
レゲエのCDをネットで漁っているうちに、Big Youth つながりから
「The Ladies At Joe Gibbs」のジャケットを見つけて、お、これいいじゃんとなった。
黄色の背景に青で『LADiES』と書かれ、
ジャマイカの女性シンガーの写真がコラージュされている。
何とも猥雑でファンキー。
他を見て見ると
「Joe Gibbs Scorchers from the Early Years 1967-73」は
町の小さなレコード屋の入り口に立ってジョー・ギブスのポスターを眺めている若者。
やはりファンキーなデザイン。
一方で彼のダブもの、
「African Dub Chapter Two」  「Majestic Dub」 は
前者がアフリカの仮面だろうか、後者は王冠だけ。一転してシンプルにして渋い。
これだよこれ、これは本物だと。
なんつうか、レゲエと聞いてイメージするような、ダブときいてイメージするようなジャケット。
この4枚を DiskUnion でオーダーした。
 
聞いてまさしく当たり。どれもハズレなし。
レゲエに詳しく無かった頃、古着屋で聞いてかっこいいなあと思った、あの音。
「Joe Gibbs Scorchers from the Early Years 1967-73」は2枚組で
ゆるいというかゆったりした感じのロックステディから始まる。
「The Ladies At Joe Gibbs」の方が後の時代なのだろう、レゲエ。
女性シンガーが歌ったものを集めていて、
これらの曲が7インチのシングルとしてレコード屋で売られていたんだろうな。
実際彼はプロデューサーとしてヒットソングを量産していたという。
全然知らなかったが、彼はジャマイカの音楽シーンの重要なキーマンだった。
 
「African Dub Chapter Two」  「Majestic Dub」がもっと時代を下ったものか。
ON-U だったり、ダブというと尖った音、より重く過激な音を求める方向性もあるけど、
彼のダブは彼特有のゆったり感を重視しているように思う。
初心者にも聞きやすい、浮遊感のある優しいダブ。
こちらは Joe Gibbs & The Professionals 名義。
ジャケットを見たらドラムにスライ・ダンバー。
スライ&ロビーかと思って、調べて見ると
ベースにロビー・シェイクスピアが入っているアルバムもあるようだ。
ギターに Soul Syndicate のアール・チナ・スミスとか。
 
大衆音楽なんだけど、媚びない。
ルーズとタイトのバランスが絶妙で心地よい。
この夏、ジョー・ギブスを集めそう。
さらに時代を下って行くとダンスホール系も手掛けているようだ。
流行に合わせて皆が聞きたがるものをつくる。
その辺りのも聞いてみたい。
そう思って今月再発のダンスホール系のコンピも予約してみた。