先週買ったCD #147:2023/08/07-2023/08/13

2023/08/07: www.hmv.co.jp
Doping Panda 「The Best Of Doping Panda」 \440
 
2023/08/07: www.hmv.co.jp
Sza 「SOS」 (\2640)
HMV のポイントで
 
2023/08/09: www.hmv.co.jp
Ken Yokoyama 「Four」 \99
No Use For A Name 「Leche Con Carne」\495
No Use For A Name 「Live In A Dive」\396<
 
2023/08/10: diskunion.net
Tender Leaf 「Tender Leaf」 \1900
 
2023/08/10: www.amazon.co.jp
(V.A.) 「The Sound Of Philadelphia '73」 \741
 
2023/08/11: @ワンダーJG
Cartola 「Live」 \770
(V.A.) 「New Orleans Jazz And Heritage Festival 1976」 \330
(V.A.) 「Eccentric Soul: The Dynamic Label」 \770
(V.A.) 「Eccentric Soul: The Deep City Label」 \990
(V.A.) 「Stand Up And Be Counted」 \550
 
2023/08/11: www.amazon.co.jp
Tom Cora / David Moss 「Cargo Cult Revival」 \1501
 
2023/08/12: @ワンダーJG
すかんちSweets ~ Scabch Best Collection」 \300
Ike & Tina Turner 「Ike & Tina Turner Revue Live!!!」 \500
Johnnie Taylor 「Live At The Summit Club」 \300
(V.A.) 「Eccentric Soul: The Big Mack Label」 \900
 
2023/08/12: DiskUnion お茶の水駅前店
Spencer Wiggins 「Feed The Fame: The Fame And XL Recordings」 \530
 
2023/08/13: www.hmv.co.jp
Cheap Trick 「Out To Get You! Live 1977」 \2550
Foo Fighters 「But Here We Are」 \2640
Jason Mraz 「Mystical Magical Rhythimical Radical Ride」 \2970
Pere Ubu 「Trouble On Big Beat Street」 \2915
Jungle 「Volcano」 \2640
The Kills 「No War(The Tchad Blake Mix 2022)」 \2310
The Sisters Of Mercy 「BBC Sessions 1982-1984」 \1650
Yazoo 「Three Pieces」 \2640
Joe Gibbs 「Joe Gibbs Dj Albums Collection 1977-1980」 \2722
 
2023/08/13: www.amazon.co.jp
R.E.M. 「The Best Of R.E.M. At The BBC」 \2942
 
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(V.A.) 「Eccentric Soul: The Deep City Label」
 
全く歯が立たないジャンルというものがある。
入り口をウロウロしたまま十何年と経過してそれっきりという。
行けども行けども全然前に進んでいるという感覚がない。
 
僕にとって例えば、ソウルというジャンルがそう。
先日、ソウルの棚をじっくり眺める機会があって
気になったものを何枚かジャケ買い
ソロアルバムがいくつかと、コンピレーションがいくつかと。
ソロアルバムだと
Lou Ragland 「He Says "Understand Each Other"」
Phillip Mitchell 「Pick Hit Of The Week」
など。全く知らなかった。
詳しい人からすると有名だよ! と言われると思う。
実際、調べてみたら前者は Hot Chocolate のシンガーのソロだった。
どちらのCDもよかったなあ。
これだよこれ、ソウルに求めるのはこういう音だよなと。
元々はどちらも70年代のアルバムだった。
 
もっとよくわからず、はコンピレーションの方。
信頼と実績の『Atlantic』や『Stax』から出ているものも買ったけど、
見たことも聞いたこともないレーベルのものも何枚か。
 
例えば
「The Essential Modern Soul Selection」(Goldmine / 1991)
Arnold Blair "Trying To Get Next To You"
Will Collins & Will Power "Anything I Can Do"
Daybreak "Everything Man"
Al Mason "Good Lovin'"
Tavasco "Love Is Trying To Get A Hold On Me"
 
「Eccentric Soul: Smart's Place」(Numero / 2009)
Baby Neal & The Smart Brothers "I'm Not Ashamed"
Theron & Darrell "I Was Made To Love Her"
Fred Williams & The Jewels Band "Tell Her"
Smart Brothers "Barefoot Philly"
Chocolate Snow "A Day In The Life"
 
5曲ずつ挙げてみた。
全くわからない。お手上げ。
本当にマニアックな知る人ぞ知る蔵出し音源を集めたものなのか、
もう少しソウルに詳しくなればだいたい出会う名前なのか。
 
一つ目はイギリスから出ている。
Kev Robets という方がコンパイルしているが、もちろんわからず。
ただ、ジャケットはかっこいい。
熱狂する聴衆の前でマイクをもって熱唱するシンガーたちの写真のコラージュ。
(『DIGITALLY REMASTERED FROM ORIGINAL TAPES/45s』
 とタイトルの横に大きく表記しているのはどうかとは思うが)
 
二つ目はアメリカらしい。
こちらもジャケットが素晴らしい。
バックバンドを前にして逆立ちしているのか客席に頭から突っ込んだシンガー。
靴の裏まで写ってる。そのモノクロ写真。
このレーベルはこの「Eccentric Soul」のシリーズの他に
アンテナの「Camino Del Sol」も再発していた。謎のラインナップ。
 
この Numero というとこが気になって、また行ってみる。
さらに2枚買った。
(V.A.) 「Eccentric Soul: The Deep City Label」
(V.A.) 「Eccentric Soul: The Dynamic Label」
どうもアメリカ各地のマイナーなソウルのレーベルの音源を発掘しているということがわかってくる。
「Smart's Place」がカンサス、「The Deep City Label」がマイアミ、
「The Dynamic Label」 がサンアントニオ
「The Deep City Label」にベティ・ライトの曲が入っていたことがきっかけだった。
ようやく僕もわかるところが来た。
でもマイアミでベティ・ライトといえば TK Records なわけで。そことは違うんだな。
 
「The Dynamic Label」 の方は買ってみたら国内盤で、英文解説・歌詞の分厚い翻訳がついていた。
ここで多くのことがわかってきた。
サンアントニオの不動産屋が乱造したレーベルの一つが出したシングルが中ヒットして、という。
しかし抱えたいくつかのグループが出すことのできたシングルはだいたい不発で。
時代の荒波にさらされ、砂浜の奥の方に打ち上げられ、年月の間に埋もれていく。
そういう不遇なシングルを集めたもの。
このシリーズはそんなマニアックなレーベルのマニアックな曲を集めている。
 
だからといってパッとしない曲かというとそんなことはなく。
「The Deep City Label」は極上のソウルだった。
少なくとも僕がこれまでに聞いてきたソウルのコンピの中ではダントツ。
甘さとほろ苦さがここまでの黄金比率で成り立つなんて。
ダイヤモンドの原石がゴロゴロしている。
アメリカにおけるソウルという音楽の層の厚さを思い知った。
 
アメリカでは2017年にヒップホップ、ラップの売上がロックを抜いたという話を聞いたことがある。
今、アメリカで最もポピュラーな音楽。
そのヒップホップやラップは突然変異で生まれたのではなく、
源泉にソウルがあるからこれまで豊かな土壌を耕せたんだな、ということを思う。
 
いてもたってもいられず次の日、3連休をいいことにまた買いに行った。
「Eccentric Soul: The Big Mack Label」
今度はデトロイトだった。
いや、きりがない。でも集めたくなる。
シリーズは10枚以上出てるみたいで。
何年かかけてゆっくりコンプリートしていくかと。