先週買ったCD #119:2023/01/23-2023/01/29

2023/01/23: www.hmv.co.jp
浅川マキ 「浅川マキの世界2 ライヴ・セレクションBOX」 \11000
Guns'N Roses 「Use Your Illusion I Deluxe Edition」 \3960
Guns'N Roses 「Use Your Illusion II Deluxe Edition」 \3960
Weezer 「SZNZ:Autumn」 \2200
 
2023/01/23: TowerRecords 光が丘店
藤原ヒロシ 「in DUB with LUV」 \1650
Charles Mingus 「Mingus At Carnegie Hall 完全版」 \3300
Duke Ellington / Charlie Mingus / Max Roach 「Money Jungle +8」 \1980
 
2023/01/24: www.hmv.co.jp
Spoon 「Lucifer On The Moon」 (\2420)
Charles MIngus 「Mingus Ah Um」 (\1012)
Charles MIngus 「Tijuana Moods」 (\1320)
HMVのポイントで
 
2023/01/24: ヤフオク
 
2023/01/24: tower.jp
JAGATARA 「BEST OF JAGATARA 西暦2000年分の反省」 \4400
JAGATARA 「南蛮渡来」 \2750
JAGATARA 「裸の王様」 \2750
JAGATARA 「ニセ予言者ども」 \2750
JAGATARA 「それから」 \2750
 
2023/01/25: TowerRecords 光が丘店
Heron 「Heron」 \3300
 
2023/01/25: www.hmv.co.jp
Wendy Waldman 「Love Is The Only Goal: The Best Of Wendy Waldman」 \880
 
2023/01/27: www.amazon.co.jp
<font>Shakespears Sister 「Hormonally Yours」 \4735
 
2023/01/27: diskunion.net
台風クラブ 「初期の台風クラブ」 \680
Friction 「Live At "Ex Mattatoio" in Roma」 \900
The Langley Schools Music Project 「Innocence & Despair 」 \1100
(V.A.) 「Martin Scorsese Presents The Best of The Blues」 \680
Black Flag 「The Process Of Weeding Out」 \1300
 
2023/01/28: メルカリ
Cabaret Voltaire 「Radiation」 \1180
 
2023/01/29: www.hmv.co.jp
Bad Brains 「The Youth Are Getting Restless」 \1209
 
2023/01/29: BOOKOFF 練馬光が丘店
Sam Smith 「Thrill Of It All」 \250
Joe Henry 「Blood From Stars」 \550
(Soundtracks) 「Cowboy Bebop knock'in on heaven's door」 \550
 
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Spoon 「Lucifer On The Moon」
 
発売時に見逃して、後になって気づくことがよくある。
Spoon は大好きなバンドなのに、昨年2枚もアルバムを出していたことを知らなかった。
1枚は新作で、もう1枚はそれをエイドリアン・シャーウッドがダブミックスしたものだった。
どちらか1枚をまずは、と思い、迷わず後者にした。
Spoon とエイドリアン・シャーウッドの組み合わせ?
全然思いつかない。でも、それ、かなりアリなんじゃないか。
 
テキサス州オースティン出身。
Spoon を最初に聞いたのは2007年の「Ga Ga Ga Ga Ga」だった。
Rockin'on でインタビューかディスクレビューを読んで。
全米各地を熱心にライヴして回っているうちに人気に火がついて、
ヒット曲があるわけでもないのにアルバムが全米チャート10位に食い込んだ。
アメリカのインディーバンドの良心とでもいうか。
でもその音はどこか屈折してて、歪な物を抱えている。
そもそもバンド名の由来が Can の曲名から取られた、というところで推して知るべし。
どんな穏やかなナンバーを歌っていてもその声は焦燥感を抱えていてヒリヒリしている。
一発で好きになった。
その後のアルバムのどれも工夫があるけど、やっぱ「Ga Ga Ga Ga Ga」が一番いい。
 
2017年の「Hot Thoughts」が発売された時には新宿のタワレコで行われた
ヴォーカル、ギターのブリット・ダニエルのサイン会にも行った。
早めに並んだので最初の10人の枠に入った。
「Hot Thoughts」のジャケットにサインしてもらい、握手する。
「I appriciate your coming」と言われたかな。
丁寧な人、という印象を受けた。
 
エイドリアン・シャーウッドはロンドンの、レゲエ、ダブのエンジニア、プロデューサー。
ON-U Sound Records』を設立して今も変わらずオーナーのはず。
Mark Stewert +The Mafia ......
ON-U から出ているというだけで買い漁ったアルバムは数知れず。
イギリスならではの乾いた空気感があって、音は重く、攻撃的。
骨の髄までアンダーグラウンド
その理知と狂気とがせめぎ合う音は聞けばすぐわかる。
黒ずくめの男たちに取り囲まれ、人間の奥底に潜むものを揺さぶってくる。
上物の音を抜いてディレイとエコーをかけて、みたいな安易なダブではない。
 
ロック界にも近く、80年代だと例えば
Depeche Mode ”People Are People” や
Einsturzende Neubauten ”Yu-Gung” のリミックスを手掛けている。
(恐らく、ON-U と並び立つ80年代英国インディーレーベル、
 Mute Records に共鳴するものがあったのではないか)
アルバムのプロデュースだと Ministry 「Twitch」(1986)が代表作のひとつか。
しかし、最も話題になったのは Primal Scream 「Vanishing Point」を
一枚丸ごとダブミックスした「Echo Dek」(共に1997)だろう。
 
今回購入した「Lucifer On The Moon」は
昨年春に出た新作「Lucife On The Sofa」を一枚丸ごとダブミックスしたアルバムとなる。
そんな取り組みは「Echo Dek」以来。
 
元になったアルバムを聞かずに何か言うのは間違ってる気もするが、……
いい意味で予想通りの音。
Spoon のヒリヒリした焦燥感を余さず残したままのダブとなっていた。
踊るためのダブではなく、音に浸り、揺さぶられるためのダブ。
さすがだな。
エイドリアン・シャーウッドは60代半ばにして、いまだこういう音をつくれるんだな。
 
解説を読むとブリット・ダニエルはデジタルの時代にテープ編集を希望し、
楽器の追加も好きにしていいと。
結果、ダグ・ウィンビッシュなど80年代ON-Uを代表する
往年の名プレイヤーたちが参加となった。
 
さらに解説に寄れば、シングルには
エイドリアン・シャーウッドと並んでイギリスを代表するレゲエ・ダブのプロデューサー、
デニス・ボーヴェルがリミックスした楽曲が収録されているのだという。
(彼は70年代末にThe Pop GroupThe Slits の1stアルバムを手掛けている)
この時の手応えが、エイドリアン・シャーウッド起用へと至ったのだろう。
このシングルも入手して聞いてみたい。
discogs を見ると「Wild EP」のことだな。
あー、でもこれは配信のみか。
SpotifyAmazon Music で聞けそう。