先週買ったCD #150:2023/08/28-2023/09/04

2023/08/28: diskunion.net
Gretchen Parlato 「Gretchen Parlato」 \3050
Nirvana 「Under The Covers」 \1500
 
2023/08/28: メルカリ
たむらぱん 「ナクナイ」
たむらぱん 「ノウニウノウン」
Earnie Frogs 「Answer」
Earnie Frogs 「Orange Glitter」
Earnie Frogs 「キャラクター」
1994 「陽が沈んで、夜が明けて」
ステエションズ 「ST-1」
Transit My Youth 「怠惰と日々」
※8枚で1,667円
 
2023/08/29: www.hmv.co.jp
Spymob 「」Setting Around Keeping Score」 (\198)
(V.A.) 「烏龍歌集 [chai]」 (\297)
(V.A.) 「烏龍歌集 [chai chai]」 (\798)
HMV のポイントで
 
2023/08/29: メルカリ
SoulwaxSoulwax Presents 2 Many Dj's The Mash Up Machine」 \1500
 
2023/08/29: BOOKOFF 練馬光が丘店
Elis Regina 「Trem Azul」 \1130
Lee Ritenour 「Alive In L.A.」 \792
Sheetbelts 「Ask DNA」 \330
(V.A.) 「きれいなひとりぼっちたち」 \330
 
2023/08/30: www.amazon.co.jp
Miss Kittin 「Live At Sonar」 (\680)
amazonのポイントで
 
2023/08/31: diskunion.net
SoulwaxMost of the Remixes...」 (\380)
Big Audio Dynamite Ⅱ 「On The Road Live '92」 (\680)
 
2023/09/02: BOOKOFF 青森東バイパス店
Astor Piazzolla Y Su Conjunto 9 「Roma 1972」 \1760
Cartola 「Verde Que Te Quero Rosa」 \792
Juan Jose Mosalini 「Che Bandneon」 \990
 
2023/09/03: PAX しんまち店
Astrud Gilberto 「September 17, 1969」 \1100
 
2023/09/03: www.amazon.co.jp
Blue Man Group 「Audio」 \2
 
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Nirvana 「Under The Covers」
 
普段全く海賊盤、ブートレッグの類は買わない。
結局のところ、そのアーティストの望んでいない、
誰かが買ってに金のために隠れてこっそり発売した作品を聞いていいのか? という話になる。
そもそも音質が良く、充実した内容の海賊盤というものもなかなか出会わない。
海賊盤かどうかよくわからず買ってしまい、後からあれはどうも海賊盤だったと気づくことはたまにある。
HMV であれ、amazon であれ区別せず売っている。
そんなときにはだいたい後悔する。
 
そんな中でこのシリーズだったら買う、という海賊盤があって、
それが「Under The Covers」
FM局向けのライヴ音源から集めたという触れ込みで、有名アーティスト・バンドがカバーした曲を集めている。
僕はマドンナとプリンスを既に持っていた。
 
マドンナだと
”Nothing Compares 2U/Purple Rain”(プリンス)
”Rebel Rebel”(デヴィッド・ボウイ
”Imagine”(ジョン・レノン
”Hallelujah”(レナード・コーエン
”Redemption Song”(ボブ・マーリー
など。カバーしたアーティストへの敬意が感じられる。
 
プリンスだと
”Get Up (I Feel Like Being A) Sex Machine”(James Brown
”Just My Imagination (Running Away With Me)”(The Temptations)
”Proud Mary”(Creedence Claerwater Revival)
他、サンタナのメドレーやヘンリー・マンシーニのメドレー。
ああ、この辺りがルーツなんだなと。
 
次買うならと思っていたのが Nirvana で、彼らの偏愛に満ちたカバーは有名なところ。
実際こういったラインナップ。
”Immigrant Song” ”Moby Dick” ”Dazed And Confused”(Led Zeppelin
”Jesus Doesn't Want Me For A Sunbeam”(The Vaselins)
”Should I Stay Or Should I Go”(The Clash
”I Wanna Be Your Dog”(The Stooges)
”I Feel Fine”(The Beatles
”Bad Moon Rising”(Creedence Claerwater Revival)
”The End”(The Doors
”The Man Who Sold The World”(デヴィッド・ボウイ
”Baba O'Riley”(The Who
”Here She Comes Now”(The Velvet Underground)など。
 
大御所の名曲ばかり。
特にカート・コバーンが幼少期好きだった曲なんだろうなあと。
The Vaselins は”Molly’s Lips”や”Sons of a Gun”もカバーしているのにこの1曲なのは
オフィシャル音源とかぶらないようにしてるからなんだろうな。
それでいくと Shocking Blue ”Love Buzz” や Devo ”Turnaround” といった有名なカバーもここにはなし。
 
(ちなみに、一見オフィシャル音源だと思って買ってみたら海賊盤だったというケース、
 僕は Nirvana の場合、Sub Pop と謳っておきながら
 実際には Tupelo Recording Company というレーベルから出ている一連のシリーズ。
 ”Bleach Sessions” ”Cash Cow” ”Sub Pop Sessions” ”Blew Sessions” など。
 裏ジャケットには Sub Pop のロゴがあったので買ってみたら
 その上にさりげなく Tupelo Recording Company のロゴ。
 Sub Pop のマークを見て買ったのに、勝手に貼っただけなんだろうな)
 
僕はこの CD は DiskUnion で安く中古を見つけることができたけど、
今、amazon では1万円ぐらいするんじゃないか。
(今この時点では在庫なし)
 
でも、聞いてみてわかったのは
これはよほどのマニアじゃなければ手を出すべきではない代物。
プリンスとマドンナが、この曲をカバーしようと真摯に作りこんで披露したものだとしたら
Nirvana は曲と曲の合間にお遊びでさしはさんだもの。
だいたいがリフをなぞってワンコーラス歌って2分ぐらいで尻切れトンボで終わってしまう。
音質もよくはない。プリンス、マドンナとは雲泥の差。
ライヴに対する向き合い方の差、とも言える。
でもまあ、なるほどなあ、カート・コバーンのロックに対するミーハー性がよくわかる。
彼はもう、手癖だけでやってしまっている。
リアルな Nirvana は感じられるが、それ以上のものではない。
 
この辺りがやっぱ海賊盤の限界だよなあ。
音源を集めたものにすぎず、それ以上ストーリーを付与することができない。
記録であって記憶ではない、というところか。