先日泊った浅虫温泉の宿の部屋に
タウン誌『あおもり草子』のバックナンバーが置いてあった。
宿の方が「よろしかったら、持ち帰ってもいいですよ」と。
じゃあ1冊か2冊と選んでいたら結局5冊。
なんか申し訳ないことをした。
2006年12月『我が家のアルバム 昭和三十年代ごろの青森市』
2009年12月『太宰治 外ヶ浜紀行』
2011年4月『青森の地酒二 もう一献』
2013年6月『ぶらーりぶらっと あおもり古書店歩き』
『あおもり草子』は隔月刊だった。
2019年10月惜しくも廃刊。40年続いたのだという。
今は『あおもりのき』というタイトルで復活し、季刊となった。
正直、恥ずかしながら、
その名前はよく聞いていたけどちゃんと手に取って読んだのは初めてだった。
前半がその号のテーマで、後半が地域の話題など。
本やイベントの紹介。エッセイ。
伊奈かっぺいの連載もあった。
興味深かったのは『我が家のアルバム 昭和三十年代ごろの青森市』
『青森1950-1962: 工藤正市写真集』という素晴らしい本も一昨年出ましたが。
冬、雪が薄く積もった新町の写真を見るとデパートになる前のカネチョウ武田の看板が。
今が嘘に思えるぐらい人通り、車の通りが多い。よく見るとオート三輪も走っている。
アーケードはまだない。
別ページにあった年表を見ると
昭和34年(1959)上新町のアーケード完成
とあった。
ちなみに、他の項目をいくつか挙げると
昭和30年(1955)堤橋の新橋完成(三本橋の形となる)
昭和40年(1965)青森空港営業開始
青森の社会的なインフラの基礎ができたのがこの時期なんだな。
こういう歴史、ほとんど知らなかったことに気づく。
学校でわざわざ習うものでもないし。
なんかすごい貴重な物をもらってきてしまった。
改めて宿には申し訳ないことをしたなと思う。