2023/09/11: diskunion.net
Astor Piazzolla 「57 Minutos Con Realidad」 \580
Astor Piazzolla 「Live At The BBC 1989」 \680</font
2023/09/12: ヤフオク!
アンジー 「窓の口笛吹き」 \2300
2023/09/12: HIKARIGAOKA 秋の古本市(シルバー書房)
Sharon Shannon 「Out The Gap」 \330
Sharon Shannon 「The Best」 \330
2023/09/14: diskunion.net
Sharon Shannon 「The Diamond Mountain Sessions」 \480
Sharon Shannon 「Live In Galway」 \780
安全地帯 「安全地帯V」 \1330
The Blood Brothers 「Young Machetes」 \693
Public Enemy 「Muse Sick-N-Hour Mess Age」 \450
2023/09/16: BOOKOFF 練馬光が丘店
仲井戸麗市 「Present #55 My Back Page」 \1584
高中正義 「過去へのタイムマシン」 \891
Thin Lizzy 「BBC Live One Live In Concert」 \1287
Unsane 「Lambhouse」 \909
John McLaughlin 「Tokyo Live」 \713
Joe Pass 「For Jango」 \713
Keith Jarrett 「Solo Concerts」 \1287
Helen Forrest 「Now And Then」 \891
Lena Horne 「Stormy Weather」 \713
Zaz 「Sur La Route Du Japon」 \1584
Kylie Minogue 「X Special Edition」 \495
(V.A.) 「Best Of W/DJ AK」 \713
2023/09/16: www.amazon.co.jp
Joe Strummer & The Mescaleros 「Friday 15th November 2002 Action Town Hall, London」 \2523
2023/09/17: diskunion.net
The Roosters 「Insane」 \1700
Joe Satriani 「Surfing With Alien」 \1300
Less Than Jake 「Borders & Boundaries」 \380
Gang Of Four 「Hard」 \1300
Suede 「Dog Man Star Deluxe Edition」 \1300
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アンジー 「窓の口笛吹き」
中学生の頃、バンドブームということもあってクラスの友人の多くが日本のロックを聞き出した。
僕も小学校高学年からベストテン、トップテンを見るようになって
タイマーズも当時は謎の新人バンドという扱いだった。
今思うと牧歌的ないい時代だったな。
そんな中、ちょっと変なバンドを知ってるとかっこいい、みたいな雰囲気もどこか出てくる。
『PATi PATi』を読んで勉強してとか、深夜番組を見てとか。
前にも書いたことだけど、どちらも青森の深夜のローカル番組によく出ていた。
RABの『なんだわけ天国』がちょうどその頃で。
1988年から1990年ぐらい? まさに僕の中学3年間と同じ。
アコギとアコーディオンで”イージンサン”を演奏。
あれは録画しておけばよかった。
アンジーはほぼ純レギュラー。
マネージャーかレコード会社のスタッフの若造がいじられ役で
暴れまわりながら自身のバンド『牛』が演奏するとかそんなのを毎週のようにやってた。
そういうのもあってアンジーの「黄金時代」(1989)は結構皆聞いていた。
誰かが買ってテープにダビングしてという。
僕はレンタルCDから借りた覚えが。
『なんだわけ天国』が終わって僕も高校生になって洋楽一辺倒に。
僕の中のリアルタイムのアンジーは「黄金時代」で終わっている。
でもラジオ番組にヴォーカルの水戸華之介が出るときは聞いていたりで
その後のアルバムの曲も何となく知っている。
ギリギリ次のミニアルバム「Hisoka」(1990)までかな。レンタルで借りたのは。
以後、ときどき思い出してアンジーを聞く。
メジャーデビューの「溢れる人々」(1988)は今聞いても捨て曲なしの名盤だと思う。
シングルになった”天井裏から愛を込めて”であるとか、シングル以外でも”夜の行進”とか。
次の「新しいメルヘン」(1988)はあんまり聞かないけど、
ラスト2曲 ”青空を見たとき”と”素晴らしい僕ら”は名曲。
彼らの代表曲”銀の腕時計”が収録された
インディーズの「嘆きのバンビ」(1986)も遡って聞いた。
昔は中古CD屋で300円ぐらいで投げ売り対象だったのが
最近は再評価が進んでるのか、廃盤で手に入りにくいからか、
一部のアルバムはプレミアがついてますね。
「Hisoka」にその次の「窓の口笛吹き」(1990)や
解散後の「レアトラックス」(1992)は amazon で4,000円弱ぐらいになっている。
つい最近そのことを知ってかなり驚いた。
今回入手したのは「Hisoka」と「窓の口笛吹き」
前者は家の近くのブックオフで550円コーナーで帯付きを見かけ、
一度家に帰って、持ってなかったことを確認してから再度来店して購入した。
後者はこれまでノーマークだったんだけど、
amazon のユーザーレビューを見たら往年のファンが熱い思いを語っている。
どうも前期の名盤を選ぶなら「嘆きのバンビ」で、後期は「窓の口笛吹き」となるようだ。
それを知ると居ても立っても居られなくなった。
だったら安く買えそうだ。1,210円とある。
でも、ブックオフオンラインは帯とかその他の付属品の状態が分からないんですよね。
週末、荻窪の床屋に行った帰りに見てみるか。
いや、待った挙句帯なしだったらがっかりだな。めんどくさいな。
結局ヤフオクで2,500円で出ていたのを見つけて即決で買ってしまった。
で、週末の荻窪。
アンジー『窓の口笛吹き』を探す。
……あった。900円。しかも帯付きの美品。
負けた……
まあしょうがない。
たぶんアルバムとして聞くのは初めてか。
「Hisoka」ではアコースティックバージョンで最後に置かれていた名曲”マグマの人よ”が
ロックバンドのバージョンになって1曲目。
この辺りの仕掛けにアンジーの充実ぶりを感じる。
そこから先は一直線に迷いなくアンジー流ビートパンクを。
縦ノリのようでいてところどころフニャッと力を抜いた。
前作「黄金時代」で聞かせたようなスカ、わかりやすい変化球もない。
水戸華之介の歌詞も弱き者への優しいまなざしと、
意表を突く残酷さと、ユーモア、いや、ペーソスと。
水戸華之介を自他ともに吟遊詩人と評することがあるが、
その詩の完成はこの頃なんじゃないかと思う。
それまではイメージ性豊かな、だけどブツギレの言葉の羅列だったのが、
物語として一つの詩の中で完結するようになった。
それはもちろん「溢れる人々」の頃から志向していたことではあったけど、
ここではそれが当たり前のことになったというか。
威風堂々というか。
ビートパンクで一本調子なのに聞いていて飽きない。
中谷のブースカのギターも冴えているし、
岡本有史と藤井がちゃ彦のドラムも手堅い安定感がある。
後半はアコースティックな曲も出てきて、
名曲”ゆきてかえらず” や ”見事な夜” へ。
後期の代表作としてこの作品を推す声もわかるなあ。
アンジーはファンクラブ限定だった
「●▲■ +"α"」というアルバムがあったようで。
次はこれをヤフオクかメルカリで出てくるまで根気強く待つ。