神保町ブックフェスティバルで店番を

今週末から1週間、神保町はすずらん通り、さくら通りでブックフェスティバル。
本を買っても読む暇ないし、読み切れないし、
行ったら絶対山ほど買っちゃうしと行かないつもりでいたら
妻のバイト先が人手が足りないということで急遽この日ヘルプで行くことになった。
 
と言っても、僕は昨晩の高校の同窓会で飲みすぎて若干二日酔い、かつ寝不足。
万全の体調ではない。
とりあえずこころ旅の再放送を一本見て、洗濯物を干して外に出る。
すると急に雷が。中に干し直す。駅に着くころ、大粒の雨が降り出した。
 
10時前に着く。レジの使い方を聞く。相当旧式だった。
500円硬貨がなかった時期のだろう。硬貨を入れるスペースが一つ足りない。
逆にそれぐらいの方が気楽でいい。POSがどうこうというのが楽で。
 
いつもなら11時開店なのが、ブックフェスティバルに合わせてここも10時スタート。
しかし事前周知もたぶんなされず、さすがにお客さんはまばら。
その隙に店舗の外に出している本棚の格安本を入れ替えたり、
ラベラーというツールを使って入荷した商品に値札のシールを貼ったり。
どこで仕入れたのか金毘羅山、金毘羅神社の参拝ルートなどを表したかなり古い俯瞰図が
何十枚、何十種類も出てきてそれに一律550円と貼って行くとか。
あれはいったい何だったのか。
何にしてもこういう頭を空っぽにして没頭できる作業があると楽しい。
 
11時になってあっさり、岡村さん、昼の休憩行ってきてくださいとなる。
僕としては13時ぐらい、ある程度仕事してからがよかったが……、そうもいかない。
午後は忙しくなるのでその前にとのこと。
妻とは別々に休憩を取って一人、昼を食べに行く。
まんてんに行ったら休み。第2・第4土曜は休みと貼り紙があった。残念。
適当に水道橋方面に歩いていたら帯広の豚丼の店があって入ってみた。
注文を受けてから炭火で焼くスタイルだった。
「豚大学」であるとか、神保町は隠れた豚丼の激戦区。
 
戻ってきて「いもや」は大行列。
「ランチョン」は2階から1階にまで届く行列。
「共栄堂」も地下1階から地上に着く行列だった。
 
DiskUnion を少し覗いて休憩を終える。
午後は妻から暇ならやってほしいと頼まれた
海外文学棚を国別に並べ直してほしいというのに取り組む。お安い御用と。
作品そのものの棚と、評論の棚と。
オープン時に誰かがきちんと国別に並べたんだろうなあ、
でもその後忙しくてお客さんが適当に戻したのを直せてないんだろうなあ、そんな感じ。
2時間かけてきれいに並べ直す。
アメリカとイギリスはやっぱごっちゃになっちゃうよね、とか。
 
『わが兄バルザック』という本を別々な場所に3冊あった。それを1か所に集めて並べ直す。
よかったのかどうか。特にそういう指示は受けていない。
同じ場所に3冊並ぶと確かに目立ってよい。
一方でリアルな本屋の利点の一つ、たまたま隣に並んでいた本に魅力を感じて手に取る、
という可能性は消えていく。
効率か、文脈か。これ、案外難しい問題だな。
並べ直す中で見つけてほしくなった本を3冊買うことにした。
オルダス・ハクスリー『ガザに盲いて』を安く買うことができた。
 
終えて15時。
午後は打って変わってお客さんが多くなった。
中央レジもひっきりなしに出番が。
一方で僕のいる外れのレジは全然認知されていない。
わざわざ目の前を素通りして中央レジに皆向かう。
楽と言えば楽だが。
それでも2冊、売れた。よかった。
店員用のエプロンをかけているので時々呼び止められる。
お客様から値段を聞かれたり、ここはいつオープンしたのかと聞かれたり。
 
海外の方からも話しかけられる。
そのうちの一人は子供向けの本を探していて鉄道が描かれているといいという。
絵本のコーナーに行って一緒に探した。
妻が応対していた中国系の方は五木ひろしのCDシングルを手に、同じものを買いたいという。
せっかくなので僕が DiskUnion まで案内した。
 
夕方にも休憩があって、コーヒーを飲もう、席に座って飲みたいと近くのベローチェへ。
その時間もあわただしく終わる。
 
19時の閉店までなんとか恙なく終わる。
今回もCDを1枚購入。先日値付け作業を行ったもの。
 
19時の閉店を終えて店を出た。
北京亭で食べることにした。
辣醤五目焼きそばに餃子、五目チャーハン。
調子に乗って最後辣醤五目硬焼きそばでしっかり食べすぎた。
バイト代をもらって気が大きくなりすぎた。
 
帰ってきて風呂を沸かして入る。
いつもとは180°違うが、仕事したなあと疲れ切った。
妻は明日も引き続き、ブックフェスティバル向けの早出。
早々に寝落ちしてしまった。