札幌出張:平日編(その1)

土日の札幌出張に続いて、水木金とまた札幌へ。
 
水曜のこと。
4時半起き。5時過ぎに家を出る。
妻が起きだして、みみたを抱えて玄関でお見送り。
大江戸線の中で岸本佐知子編『居心地の悪い部屋』という短編集を読み始める。
 
モノレールに乗っても空がまだ明けきっていない。
6時半に着いて保安検査場を抜ける。
フライトは7時半。ノートPCを立ち上げて少し仕事をする。
機内は空いていた。
G列、真ん中の3列席の右端に座って横2席は空いている。
会社鞄を隣の床に置いたり、
機内サービスのコーヒーを飲むときは隣の席の台を引き出した。
広く使えて快適だった。
 
仕事の続きを、と思ってノートPCを立ち上げるが、
JALWi-Fiだと社内LANに接続できない。
証明書が信頼できないと。
ならば携帯からテザリングを、と思うが、
機内モードにするとインターネット共有ができない。
それがいいのかどうかわからないが、
社内LANに接続するアプリでゲートウェイを北アメリカにしたらつながった。
 
9時過ぎに新千歳空港着、エアポート快速に乗って札幌に着いたのは10時前。
すすきのの手前まで地下街を歩く。
年末ジャンボ宝くじの売り場に行列。
地上に出たら雪が降っていた。
 
いつもの南2条のブックオフへ。
土曜に買ったばかりなのでCDは棚は見ても何も買わず。
先日仕入れるかどうか迷って、荷物が重くなるからと見送った文庫を数冊買うだけとする。
 
狸小路のアーケード街を西へ。
6番街というのか、そこから南。
10月に泊まったのと同じアパホテルに今回も。荷物を預ける。
 
11時過ぎ。13時の会議まで時間がある。
ちょっと並んでもいいかと味噌ラーメンの有名店を探すと信玄の南6条店が。
少し歩く。食べログを見ると相当並ぶらしい。
ぐるっと見渡すと店の外に並んでいるのが10数人。
じゃあなんとかなるかと最後尾に加わる。
しかし全然先に進まない。オープン直後ということもあるが。
窓から店の中を見て驚く。
若い女性二人組が多く、大きなスーツケースを脇に置いた海外からの観光客も。
これは回転悪いだろうな……
しかも中でさらに10数人待っている。
 
雪は容赦なく降り続け、折り畳みの傘を出し、身体が冷え切った頃にようやく中へ。
することもなく携帯とノートPCで仕事の続きを少し。
外で1時間待って、中20分待ってようやくラーメンにありつく。
信州(コク味噌)にバター、コーン、味玉を追加。
うまいはうまいけど、タイパで言ったら……
急いで食べて、急いで会議の場所に向かった。
 
……なのに、PJで借りている部屋に行ってみても誰もいない。真っ暗。
下の階のオープンスペースも今日に限って何らかのイベントが。大勢集まっている。
とりあえず会議を始める。
手違いで札幌側のメンバーはこの日、誰も出社しないのだという。
急ぎ鍵を手配してもらい、空いたところで会議に合流。
なんとかなった。
 
チェックイン時刻の15時まで打ち合わせして部屋をまた施錠してもらい、この日はホテルに戻る。
コンビニで缶チューハイやインスタントのコーヒーを買う。
後は部屋で打ち合わせに出る。
部会とその次のが19時まで。
 
こころ旅を見終わって部屋を出る。
夜は昼に見かけた「カツエ食堂」という店へ。
昭和レトロの雰囲気のある、ポップな町中華
事前に食べログを見たら予約必須と書いてあって、夕方の打ち合わせの合間に電話した。
入るとほぼ20代か、わずかに30代か。
カウンター席に座って目の前にチキンラーメンのおまけといった雑貨が並び、なぜか『クローズ』の20巻以後。
 
瓶ビールと、名物だという手羽先四川唐辛子炒め。
これが唐辛子が何本も入って塩ネギまみれ。うまいに決まってる。
すぐ瓶ビールを飲み干してもう一本。コップにも「カツエ食堂」とあり。
というか栓抜きが置いてあって自分で開ける。
 
メインはもう一つ名物の「目玉こぼれ麻婆豆腐丼」
皿に溢れてるどころじゃない。麻婆豆腐の海。
その上のちいさ茶碗にはご飯がパンパンに押し込まれ、そこにも麻婆豆腐、卵の黄身。
麻婆豆腐は激辛ではなく、ほどよい辛さと甘さが。
ここは何食べてもうまいんだろうな。だから人気店なんだな。
その後ふらっと入ってきた客は満席と断られていた。
次、札幌来た時にもまたここで食べよう。
 
部屋に戻り、風呂を沸かして入る。
缶チューハイを飲む。ぼっちキャンプを見る。
『居心地の悪い部屋』と、みうらじゅん『人生エロエロ』の続きを読んで寝る。