先週買ったCD #165:2023/12/11-2023/12/17

2023/12/12: www.amazon.co.jp
CHAGE and ASKAMTV Unplugged Live」 \2221
 
2023/12/14: diskunion.net
仲井戸麗市 「CHABO SOLO LIVE 1988 LIVE SELECTION」 \3850
仲井戸麗市 「CHABO BAND LIVE 1988 LIVE SELECTION」 \3850
 
2023/12/15: www.hmv.co.jp
Apocalyptica 「Plays Metallica By Four Cellos」 \440
 
2023/12/15: tower.jp
Dire Straits 「Live 1978-1992」 \7990
The Blue Bells 「Sisters (Expanded Deluxe Edition)」 \3590
 
2023/12/15: DiskUnion 神保町店
My Morning Jacket 「It Still Moves」 \480
Cher 「3614 Jackson Highway」 \1300
Cyne 「Water For Mars」 \480
The Thing 「Live At BLA」 \980
 
2023/12/16: BOOKOFF 自由が丘店
Grassella Oliphant 「The Grass Is Greener」 \550
Razika 「Pa vei hjem」 \990
 
2023/12/17: diskunion.net
Phew 「Five Finger Discount」 \2250
The Go-Betweens 「Liverty Belle And The Black Diamond Express」 \2650
Thin Lizzy 「At The BBC」 \1601
 
2023/12/17: tower.jp
Arca 「Kick V」 \2420
The Bees 「Sunshine Hit Me」 \2750
Panda Bear And Sonic Boom 「Reset In Dub By Adrian Sherwood」 \2200
Doobie Brothers 「What Were Once Vices Are Now Habits」 \3000
 
2023/12/17: www.hmv.co.jp
Frank Zappa 「Under The Covers」 \2393
Bruce Springsteen 「Under The Covers」 \2393
David Bowie 「Under The Covers」 \2297
Neil Young 「Under The Covers」 \2201
Grafeful Dead 「Under The Covers」 \633
 
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Apocalyptica 「Plays Metallica By Four Cellos」
 
先日、神保町PASSAGEで中野信子『メタル脳』を見つけ、
話題になってたなあ、読んでみるかなと思った。
その次の日曜、3時間ぐらいでさっと読めた。
この人のことはどこかで聞いたことあるなあというぐらい。
脳科学者で、ティーンエイジャーの頃は周りがアイドルなどに夢中になっているのを横目に
1人になりたくてメタルを聴いていたという。
 
その経験をもとに、
メタルは反社会的ではなく非社会的なのだ、メタルは内向的な音楽だ、
攻撃的な気分のときに静かな音楽を聞くことは逆効果で、
攻撃的な音楽を聞いた時の方が感情のコントロールができるのだ、
という主張は確かにそうかもしれないと思ったが、
でもそれってパンクも同様なんじゃないの?? と思う。
「メタルを聴くと頭がよくなる」
「メタルは皮膚感覚を刺激して幸せホルモンを分泌させる」
「浮気しない相手なら絶対メタラー!」
まで来ると、ほんまかいな、と半ば眉唾っぽくなってくる。
 
経歴を見ると僕とほぼ同世代。50歳手前。
つまり、若い頃がメタル全盛時代。
メタルと言えば、メタリカ
途中メタルの代表的なバンドということで写真入りで紹介していたのが、
続いて、Slayer / Motley Crue / Carcass / Napalm Death
なるほど、そっち系ね、と。やはり暗黒系というか。
 
僕も1位はメタリカだとしても、残り4つ選ぶならば
高校時代周りが聞いていた、
Van Halen / Guns'N Roses / Mr. Big / Whitesnake かな。
(それと僕はオルタナ好きということもあって、
 Jane's Addiction や Faith No More も好きだったが、
 本書の言うメタルからは大きく外れるだろう。
 よりヘビィな方向だと Pantera とか……)
 
後半のページでさらに取り上げていたのが、
Megadeth / Yngwie Malmsteen / Apocalyptica / Korn / Myrkur / Lamb of God
うーむ、ますます持って合わなさそう……
しかしこの方が相当ガチなことはよくわかった。
 
このうち、僕が全く知らなかったのは Apocalyptica で
その紹介文でチェロ3人とドラマー1人という編成で
1stアルバムはメタリカのカバー集、3rdアルバムからはオリジナルも演奏するようになったとある。
興味が湧く。その1作目が安く入手できた。
 
このグループについて最初の1枚を聞いただけなのでまだ詳しいことはわからないが、
この頃のメンバーはフィンランドの同じ音楽大学(というかフィンランド唯一の音楽大学
に通っていた先輩後輩のチェロが4人。
余興でやったメタリカのカバーが受けて、あれよあれよという間にメタリカの前座にまで登り詰める。
ちなみに、同郷ということもあって Leningrad Cowboys と仲がいいとあった。
 
曲目は8曲。
”Enter Sandman” ”Master Of Puppets” ”Harvester Of Sorrow” ”The Unforgiven”
”Sad But True” ”Creeping Death” ”Wherever I May Roam” ”Welcome Home [Sanitarium]”
5作目のブラックアルバムから半分、残りは「Ride The Lighning」などの2作目から4作目となる。
中心メンバー曰く、「Load」は聞かないみたいなことを。なんかよくわかる。
 
聞くと、クラシックがどうこうというレベルのものではなく、
たまたまメンバーの演奏する楽器がチェロ(だけ)だったという。
メンタリティがメタル(少なくとも中心となる2人は)。
Kronos Quartet がロックバンドの曲を批評的にカバーするのとは全く違う。
まして、サザンやミスチルをオルゴールやウクレレでカバーするのとは100万光年の隔たりがある。
口当たりのいいBGMにするのではなく、真逆。
一番得意な楽器でメタリカを、というかメタルをやってますというスタンス。
どこを切ってもメタル愛が漏れ出ている。
 
ちなみに、ギターやベース、ドラムのパートをチェロに置き換えるにあたって
4人のメンバーが固定のパートではなく、
曲に寄ってどの楽器のフレーズを担当するのか割り振っていく。
”Enter Sandman” は簡単だったが、”Welcome Home [Sanitarium]”は相当苦労したとあった。
僕は楽器を演奏できないのde
分からないけど、
そのジャンルでその楽器を極めた人だと、曲の構造が全く違って聞こえるのだろうな。
 
始まりはたまたまかもしれないけど、
チェロが低音寄りの楽器ということでメタルの孕む怒りや悲しみを表現しやすかったのでは。
2 Cellos が世界的にブレイクしたように、この楽器だけが持つ声というのがあって、
それはロックやブルース、ジャズとの親和性は高いのだと思う。
 
後にオリジナル曲が中心となり、ドラムも入ってという。
全く別のグループなんだろうけど、それはそれで彼らの進化であって。
そちらもまた聞いてみたい。
ワーグナーをやってるのもあるようだ。