先週買ったCD #171:2024/01/29-2024/02/04

2024/01/29: www.amazon.co.jp
中本マリ 「Just In Time」 \727
鈴木勲カルテット+2「オランウータン」 \1489
(Soundtracks) 「Taxi Driver」 \951
 
2024/01/30: tower.jp
Art Ensemble Of Chicago 「The Spiritual Complete Paris Session」 \2530
Taylor Swift 「1989 Taylor'S Edition」 \2750
PinkPantheress 「Heaven Knows」 \3190
The Smile 「Wall Of Eyes」 \2490
 
2024/01/31: BOOKOFF 札幌南2条店
Maynard Ferguson 「Conquistador」 \792
Ralph Sharon 「The Tony Bennett Song Book」 \792
 
2024/02/02: diskunion.net
Tank 「Honour & Blood」 \2150
(V.A.) 「That' The Way I Feel Now - A Tribute To Thelonious Monk」 \1650
 
2024/02/03: tower.jp
山口富士夫 「Private Cassette」 \2530
 
2024/02/03: DiskUnion 神保町店
Teardrops 「Mixin' Love」 \980
Teardrops 「Look Around」 \880
 
2024/02/04: diskunion.net
Soul Media 「Funky Stuff」 \1900
鈴木勲トリオ&カルテット 「Blow Up」 \1100
武田和命 「Gentle November」1500
宮沢昭 「山女魚」 \1800
Singers 3 「Foliole #2」 \1200
マーサ三宅 「夜明けのスキャット あなたと夜とスキャット」 \1400
弘田三枝子 「MIKO Live at Riviera」 \1850
弘田三枝子 「MICO Jazz Live In Kitakyushu」 \1700
 
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もう今から5・6年ぐらい前になるか。
事業部のイベントで、とあるスタートアップ系コンサルの方をお呼びして
新規事業立ち上げのワークショップが開催された。
どこにお金があったのか、大阪で開催されて夜は懇親会もあり、
その日は会社が持つので宿泊してもよし、となった。
金曜開催で土曜はフリー。
何とも太っ腹な企画だった。
チームで企画をつくってプレゼンをして僕らのチームが1位となり、
Amazon Echo をひとりずつもらった。
楽しい一日だった。
(僕にとってはとても好きな事業部長だったが、やはり長くは続かなかった)
 
心斎橋の川の側の、真新しいイベントスペースで開催されて
懇親会もその近くの雰囲気のいい割と高級な店だったような。
同じ事業部とは言っても部門が違うと知らない人が多いし、
大阪の人となるとさらに遠い。
一位となって僕も機嫌がよく、いろんな人と話した。
参加者の多くは僕よりもだいぶ若い世代の人たちだった。
 
その中の一人と、何をきっかけにしたのか音楽の話となり、
若い彼がメタルが好きだというのでひとしきりメタル談議。
僕は周りが聞いてたからと Metallica や Guns N' Roses といった有名どころばかりだったけど、
彼は相当聞きこんでいるようだった。
「この会社に入ってから周りにメタルの話できる人がいなくて、今日が初めてです」ととても喜んでいた。
そう言われると僕もうれしい。
もっと話そうとしたところで、「宴もたけなわですが」となった。
バタバタと店を出ることになった。
 
彼の名前はもはや思い出せず。
今となって全然違う事業部かもしれないし、そもそも会社にもいないかもしれない。
 
その彼におすすめのバンドを聞いたら、即答されたのが Tank だった。
し、しらない……
何がどういいのか、聞こうとしてお開きになってしまった。
 
近くのビジネスホテルに入って調べてみるも、
なんだかすごくコテコテの王道メタルっぽくてその時点ではパス。
しかしずっと気になっていた。
心の片隅にずっとその名前があった。
 
あれから数年。
先日、自由が丘のブックオフに入った時に Tank の名前が目に留まる。
「Honor & Blood」というタイトルでジャケットがやたらかっこいい。
まさに荒野を行く、火を吐く戦車。
あの時検索したときには目に留まらなかったなあ。
これだったら入手しようとしたかもしれない。
国内盤帯付で即決のはずが思いとどまり、
リマスターされているのがないか DiskUnion で見てみたらやはり紙ジャケがあった。
そんなに高くなかったので取り寄せてみることにした。
amazon には Motorhead の弟分と書いているコメントもあって、なおさら聞いてみたくなった。
1984年のアルバム。
 
括りで言うと、『NWOBHM』(New Wave Of British Heavy Metal)になるんですね。
この辺りあまり詳しくないというか、
Judas Priest や Iron Maiden はだいぶ昔に聞いてピンと来なかった。
Def Leppard や Venom はちゃんと聞いたことがない。
大丈夫だろうか、オレ、と思いながら恐る恐る聞いてみたら、なかなかよかった。
というか、かなりよかった。
 
ものすごく演奏がうまいとか、ものすごく曲がいいということはない。
結局はB級。
しかし、B級としての腹の括り方が堂々としているというか。
がなり立てるヴォーカル、演奏もガムシャラで無駄がない。
泥臭く、汗臭く、ラグビーの試合を見ているかのよう。
しかもひたすらスクラムが続いて決着がつかないような。
いけてるヘビメタ、ハードロックがスポーツカーだとしたら
Tabk は砂利を積んだトラックとか、デコトラとか。
それはそれでかっこいい。
男、というか漢のメタル。
勧められてすぐ、このアルバムを手に入れてたらなあ。
 
邦題は「血まみれの栄光」とあって、
原題が「Honor & Blood」だからなかなか雰囲気をつかんでると思う。
久しぶりに素晴らしい放題に出会った。
 
ヴォーカル、ベースのアルジー・ワードという人は
The Damned とあった。……知らなかった。
名盤「Machine Gun Etiquette」(1979)の頃。
そうか、Tank のあのゴツゴツとした、
それでいて無骨な人懐っこさはここからきてるんだな。
パンク上がりのメタルというのも、Motorhead の継承者に相応しいものがある。