鰻の小骨

先日妻の誕生日があって、
自由が丘の店の休みに合わせて本日午後休をとって鰻を食べに行く。
練馬高野台の「松村」が理想だけど、残念ながら水曜は定休日。
神保町の「なかや」にする。
 
午前中打ち合わせがあって、11時半に家を出る。
ベルンハルト・シュリンク『朗読者』を読み始める。
神保町へ。妻は30分遅れで家を出ていて店で待ち合わせ。
少し早いかと DiskUnion を覗く。
前に見かけて迷っていた、Thompson Twins の紙ジャケと
ブルースのCDを何枚か買う。
 
13時過ぎ、「なかや」に入る。
白焼き、肝串、お通しのわさび漬けで「大信州」の超辛口を飲む。
今年の正月に「松村」で白焼きで飲むというのを試して以来、
ずっとこの日が来るのを待っていた。
うな重は特上を。こちらも申し分なし。
ラストオーダー前の入店で昼の営業時間ももうすぐ終わりというところ。
もう少しゆっくりできるとよかった。
 
困ったことに、鰻の骨が喉に刺さった。
その後、SOLIDAに顔を出して、PASSAGEで搬入。
終わって bis! でスタッフの方たちとその話をしていたら
すぐにも耳鼻科に行って抜いてもらった方がいいと。
裏にあると聞いて行ってみる。
 
予約なしなので少し待つ。初診なので問診票を書く。
中に通され、診療代に座る。
先生が中を覗き込むが、正確な位置が僕も言えない。
鼻から管を通して探り、ようやく見つけるも、扁桃腺の下で難しい場所だと。
僕も舌を伸ばし続けてすぐ戻したくなるし、器具の先端が触れるとおえっとなる。
このクリニックでは無理、内視鏡のあるところか大学病院で麻酔をして抜くのを勧められる。
紹介状を書くか聞かれるが、自然に抜けることもあるというのでそれだと金の無駄。
明日の朝まで様子を見て、抜けてなかったら近くの別の病院に行きます、とした。
結局抜けなかったのに、2,750円と高くついた。
刺さったところの写真をくれることになったのに、
プリンタの調子が悪くてモニターに写っているのを自分でスマホに撮った。
 
戻って妻と落ち合い、bis! を後にする。16時前。
妻が銀座一丁目にできた「単向街書店」に行ってみたい
というので三田線に乗って銀座へ。
雑居ビルの1階と2階、2階はカフェ。
細長い、チーズケーキを切り取ったかのような三角形の店。
向かい合う壁がずらっと本棚。
寺山修司村上春樹の中国語訳、逆に中国の小説の日本語訳など。
上海で日本人編集者が出している雑誌なんていうのもあった。
デスメタル・チャイナ』というガイドブックが気になった。
 
東急プラザを覗いて帰る。
丸の内線で中野坂上まで行って寝て過ごす。
大江戸線は帰宅の時間で混んでいた。
 
家に着いて、扁桃腺の下の小骨が自力で取れないかがんばってみる。
中指の先が届いて確かに骨があるのはわかるが、指二本入るのは無理。
これは明日の朝も変わらずならば近くに内視鏡のある耳鼻科に行ってみるか。
高くついた鰻であった。