本を出します その13

日曜の朝、宅急便で大き目のダンボール箱が2つも届く。
なんだろうと思って見てみると出版社からで、中には出来上がった本が50冊入っていた。
「もうできたのか、早いなー」と思う。発売予定日の1ヶ月前。
まあこれぐらいにはできてないとうまく流通できんのだろうな。


試しに1冊取り出してパラパラとめくってみる。
ちゃんと本になっている。
「ほー」と思う。
1冊だけサンプルで届いたのならここでかなり感慨深い思いに囚われるんだけど、
50冊も届いちゃうと感慨は薄まる。
「こんなにあってどうしよう」という気持ちの方が強くなる。
正直こんなにいらない。身の回りの人に配る用の50冊ということなのだが、
配る相手は今のところ50人もいない。
というか本当に身の回りの人みんなに配ったら誰も買わなくなる。。。
そんなわけでダンボール箱の中に何十冊も同じ本が積み重なっているのを見ると
不良在庫のように見えてしまう。悲しいことに。返本の山とか。

    • -

パラパラとめくってて、「あっ」と致命的な失敗に気付く。
この本に本来あるべきなのに足りないもの。
・・・それは、モロッコの地図。
ロッコのあちこちを見て回っているのにその地理関係がわからないと
読んでる人にとってはイメージが湧きにくい。
しまった。親切じゃない。


既成の地図だと使用料が発生するとか権利がどうのこうのということなら
僕がWORDやVISIOでちゃちゃっと作成するのでもよかったんだよな。
主な都市やサハラ砂漠のだいたいの位置がわかって、
ロッコがアフリカの北西の端にあることがイメージできるものがあればそれでよかった。


ああ残念だ。

    • -

写真は鮮明に映っている。
各ページ見てみて文章だけだとピンと来ないが、
写真がレイアウトされていると「おー」と思う。本っぽい。


誤字脱字を見つけると怖いから自分では読みたくない。読み返したくない。
1つ見つけるたびにかなり落ち込むんだろうな。。。