先日目にした微妙な出来事。
・丸の内線に乗る。ガラガラ。
僕の座った横の横に1人分のスペースを空けて誰かが座る。
・車両の反対側かつ向かい側の座席に座った男性。
マスクをしてヘッドホンをして、ピンク色のシャツを着ている。
一見、普通に見える。
だけど、もうちょっとよく見ると、全然おかしな人だということがわかる。
そもそもこの寒い時期にシャツ1枚ってのが変。
目がいっちゃってる。
瞳孔を開きまくっていろんなものを見つつ何も見てないというような。
「変な人」のオーラがはっきりと出ている。
(もしかしたらあのマスクは風邪を引いてるとかじゃなくて
この地球は邪悪な人々に汚染されているからその空気を吸わないように、
とかではないか。ネットを見たりすると実際そういう人がいるらしい)
・男性は向かい側に座った人たちに向かっていきなり、
「うるせえよ!」「なに騒いでんだよ!!」と怒鳴りだす。
その人たちは、会話はしてただろうけどそんな「騒ぐ」ってほどでもなかった。
まあ要するに、彼のアンテナが邪悪な妨害電波を受信したわけだ。
気持ち悪いから、向かい側に座ってた人たちが別な車両に移る。
男性の両隣に座っていた人たちも席を立って車両を横切る。
チラッと見る。男性の瞳孔は相変わらず開いている。
・次の駅に到着する。
女性が乗ってくる。ごく普通の、30前ぐらいの小柄な女性。
空いている席を探す。
僕の隣が空いている。
が、僕がモコモコしたダウンジャケットを着ていたからか、
一瞬立ち止まったもののまた歩き出す。
案の定、例の男性の横が豪快に空いてて、彼女はそこに座ってしまう。
何も知らないまま。
・ああ、かわいそうに・・・。
でも、わざわざ立ち上がって
「その人頭おかしいですから、隣座らない方いいですよ」って忠告するのも変。
何事も起こらないことを祈るだけである。