ベルリン その21(2/7:テーゲル空港・ヒースロー空港)





3時に起きる。
目覚まし時計を3時にセットするのだが、夜中何度も目が覚めて
最後に目が覚めたのが3時前。起き上がることにした。
日本から目覚まし時計を持ってきていたのだが、いらなかった。
海外では常に慢性的な緊張状態にあって、起きたい時刻に目が覚めるようになっている。


着替えて歯を磨いて、髭を剃って、スリッパだとかスウェット上下だとか
残りのものを全てスーツケースに詰め込んで、ベルトをかける。
部屋の中に忘れ物がないか点検する。


チェックアウト。電話もミニバーも利用しなかったので追加清算はなし。
ホテルの外に出る。Zoologischer Garten のバス・ターミナルへ。
終夜営業の店から大きな音でヒット曲が流れる。
若者向けに酒を飲ませる店の類か。
駅前の花屋も開いていた。こんな時刻に買うものだろうか? と思うが、
実際に30代ぐらいの男性が買っていた。
帰りが遅くなってごめん、ということだろうか。


始発の03:30は出て行ったばかりだった。次の03:48のを待つ。
停留所には何人ものバス待ちの人たちがいる。
それぞれの路線のバスが来て乗り込んで消えていく。
ポーター・サービスのような赤い制服と
キャリーカートに箱を括りつけた男性たちを何人か見かける。


03:48になってもバスが来ない。
これはその次のを待つことになるのだろうか?
と思っていたら遅れてやってきた。
乗り込む。真夜中、バスが空港に向かって走り出す。
さらば、ベルリン
街はひっそりと眠り込んでいる。
他の停留所から乗ってくる人たちは皆、空港で働く人たちのようだった。


部屋に volvic のペットボトルを忘れてきたことに気付く。
それ自体はたいしたことないのだが、
他にも何か忘れ物してるんじゃないかと気になって仕方がない。


空港に到着する。4時半前。
空港会社のカウンターまで行ってみるが、閉まっている。
スーツケースの持ち手に貼る行き先を記したシールを出力するプリンターが開けられて、
未使用のシールを巻いたのが取り出された状態になっていた。どこのカウンターも、そう。


椅子に座ってぼんやりと待つ。
ポツリポツリと他の旅行客がスーツケースを手に集まってくる。
5時を過ぎて、ようやくブリティッシュ・エアウェイズの人たちがカウンターへ。
パーティションポールというのか、それを並べ直してベルトを伸ばす。
コンピューターを稼動させる。プリンターにシールの一巻きをセットする。
準備ができて、チェックイン可能となる。僕は列の最初に立ってさっさと済ませようとする。
スーツケースを預けて、搭乗券を受け取る。
マイルを貯めたいと言うと既に入っていると言われた。
後で見たら確かに名前のところにJALマイレージバンクの番号が合わせて印字されていた。
搭乗はそこの横のところからと指示されて行ってみるが、
閉じられたドアを開けて中に入ろうとしたら係りのおばちゃんに怒られた。まだらしい。
カウンター前の椅子に座ってまたしばらく待つ。
中国人の団体がチェックイン・カウンターの列に並ぶ。ものすごい人数の団体。
ドアが開いたようなので中に入って手荷物検査と出国審査を受ける。


ゲートにてジェームズ・エルロイ『アメリカン・デス・トリップ』を読んで待つ。
時間が来て搭乗する。行きと同じように横6人の小型飛行機。
何事もなく、離陸する。飲み物を、ということでコーヒーをもらう。
2時間のフライトは本を読んでいるうちにあっさり終わる。


ロンドン、ヒースロー空港
前回同様、フライト・コネクションズの指示に従って進んでいく。
セキュリティ・コントロール、手荷物検査。今日はとても混んでいる。
ベルリン・テーゲル空港07:05発、ロンドン・ヒースロー空港08:10着。予定通り。
ロンドン・ヒースロー空港12:35発。4時間以上暇になる。
行きのときに空いていたからとずっと座っていたA21のゲートの空き席に今回も座って本を読む。
疲れてくると歩き出す。店をブラブラと覗く。
HMVはCDのコーナーがなくなって、DVDだけになっていた。
ポール・スミスは服だけではなく、写真集も売っていた。
バレンタイン・デーが近いということでハートをモチーフにしたピンクの絵をいくつも飾っていた。
ハロッズ。トートバッグは前からおしゃれだなあと思っていた。
男性用があってもいいのに。ハロッズ仕様のモノポリーってのがあるんですね。


サッカー選手なのか、空港職員に頼まれてユニフォームにサインをしていた。


腹が減っているが、金もなく、飲み物も買えず。
紙幣はこれ以上崩したくない。日本に帰ってからの貯金に回したい。
待ちに待ってようやく、ゲートが決まる。搭乗へ。
飛行機までバスに乗る。複雑なルールに従ってターミナル内を右に曲がって、左に曲がって。
Eurythmics「Thorn In My Side」が小さな音で流れていた。名曲。