人生の縮図

昨日の夜は会社で「クリパ」ことクリスマスパーティー
誰も褒めてくれないが、これで入社以来7年、毎年欠かさず参加している。
あれ?俺ってそんな忠誠心あったっけ?会社に対して。


本社を竹芝に移して以来、お台場の大きなホテルの大きな宴会場が定着している。
立食形式で、最後に大抽選会。
例年ならばもう1つ3点セットってことで芸能人を呼んでたんだけど
予算の都合上、もともとそんなに有名ではないか、下り坂の人ばかりだった。
昨年はテツ and トモ。最近どうしてんでしょうね。名前聞かないですよね。
疲れ切った表情を隠そうとせず、客と視線を合わせようともしない。
営業に徹した20分。そんな姿に僕は「プロフェッショナル」な姿勢を感じた。
今年は絶対、羽織袴で「斬る!」だの「残念!」だの言ってた人が出るのかと思っていた。


「それぐらいだったらいらない」
そんな僕のような意見を持つ人が多かったのか、
今年からはB級の芸能人は呼ばないことになった。
(一昨年のマギー司郎は最高に素晴らしかったけどね。この人だけB級じゃないよ)
その代わりに行われることになったのがカジノ。
メイン会場の外のロビーにコーナーが設けられ、
ルーレット、バカラ、大小、ブラックジャックなど様々興ずることができるようになっていた。
日本カジノ協会ってのがあってそこから派遣されて来ているのか、
それともどっかの大学にカジノ研究会ってのがあるのか、
それっぽい格好をした女性のディーラーがそれぞれのテーブルでスタンバッていた。
酒に酔った客たちが台の上に描かれた数字の上に手にした金を置く。
「No Man Bet」と告げられ、サイコロの入ったケージがからからと振られる。
ダーツもあったな。


パーティー参加者は社員だろうとその家族だろうと、
大人も子供もそれぞれ 2,000 ポイントのチケットを渡される。
30,000 ポイント、20,000 ポイント、15,000 ポイントを獲得した人には商品あり。
海外旅行やホテル宿泊券。
最初の挨拶だの適度に飲み食いだのした後で出席者がごそっとカジノコーナーに押し寄せる。


以下、僕を中心とした状況。


・大小でちょろちょろ儲けたり沈んだりを繰り返した後で、
 大に全部賭けていっきに全部すってしまった。


・隣の隣ぐらいに座っていた若くて割ときれいめな女の子は
 水割りを飲みつつキャアキャア言いながら適当にヒョイヒョイ賭ける。
 仕組みがよくわかってないのに、必ずどこかしらに当たって勝ち続ける。


・一緒にいた後輩は 300 ポイントまでへこむものの、
 そこから豪快に賭け続けていったら14倍とか50倍とか平気で当たって
 いっきに 18,000 ポイントへ。


・後輩が商品と引き換えに行くというのでくっついていく。
 30,000 ポイント、20,000 ポイント、15,000 ポイントの商品はそれぞれ
 1人ずつしかもらえないことになっていて、早い者勝ち。
 残念なことにどれも既にかっさらわれていた。素早い人がいるものである。


・だけど、8,000 ポイントでパーティーグッズかマジックグッズがもらえる。
 これはまだ残っていて、後輩はマジックグッズをもらい、
 「先輩にも」ということで僕はパーティーグッズをもらう。


・別な後輩は、既に商品がなくなっていることを知らないまま、
 集めた 30,000 ポイントを賭けるために
 ルーレットが再開されるのを待ってうろうろしていた。


・カジノとは別に大抽選会があって、ipod nano に始まり、
 特賞ではラスベガスだのオーストラリアだののツアーが当たる。
 毎年の現象なんだけど、知ってる人が割りと当たる。
 さっき話したばかりの人だとか、グラスにビールを注いだ人だとか、朝挨拶した人だとか。
 不思議なものである。毎度のことながら僕は当たらない。


・終わってみると、換金不能で何にも使えないチケットを持ってうろうろしている人ばかり・・・。
 でも、酔っ払っててそれはそれで楽しそうだ。


まあ、こんな感じ。
振り返ってみるになんだか「人生の縮図」っぽい。


【教訓】
 いいんですよ。僕が当たらなくて。
 でも、ついてる人の側にいてさらっとおこぼれに与ればいいんですよ。
 そうすればちょろっとした景品ぐらいは手元に残る。


・・・これってさ、最初に15人集めて 30,000 ポイントの商品をもらっちゃって、
それを15人でジャンケンして当たりを決めた方が確率高いし
手っ取り早く盛り上がったのではないか・・・。
あるいは8人集めて 16,000 ポイントにして、ルーレットで赤に全部置いてしまうとか。


とりあえず、来年もカジノにしてくれ。

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なお、もらったパーティーグッズは
懐かしのエポック社「ポカポンゲーム」でした。