NOKKO と工藤静香が青森出身と噂されていた件について

思い出したこと。
僕が中学生だった時、レベッカNOKKO は実は青森市出身だとか、
工藤静香蟹田町出身だとか、そういう噂がまことしやかに語られていた。
純朴だった僕は「へーそうなんだー」と普通に信じていた。
今となっては思い出せないが、
ものすごく詳細な、蟹田町を中心とする工藤静香伝があった。
父親が蟹田町出身で、・・・などなど。
NOKKO の生まれの家は僕の住んでいた家のすぐ近くということになっていた。
それが嘘だって、考えてみれば分かったはずなのにずっと信じていた。
今思うとめまいがするぐらい、純朴だった。


(こういう話って、日本全国にあるのだと思う。
 皆さんの地域ではどんな話がありましたか?)


これらは僕らの中学校かあるいは青森市だけの噂だったんだろうけど、
泉谷しげるは青森出身というのは全国区で語られていたようだ。
なんかの本で本人が「俺が青森出身だって信じてるやつが多いが」と怒っていた。
でも、両親は青森出身らしい。


一方、ほんとだった話もある。
矢野顕子は青森出身。後に調べてみたら、確かにそうだった。
生まれこそ東京であるものの、中学までを青森市で過ごしていた。


なぜ、こういう噂が語られたのか?
というか、なぜ必要とされたのか?
単なる憧れではないように思う。
それはなぜ、NOKKO であり工藤静香であって、
当時で言ったら例えば中山美穂南野陽子ではなかったのか?
というところにつながりがありそうな。
青森出身と言われて納得しそうな、
負というか翳りの部分が何かしら垣間見られたんだろうな。


その後20年が経過して、今の青森市の中学生は誰を
「実は青森出身で・・・」と語っているのだろうか?
情報とは(語るものではなく)検索するものだという意識が当たり前にある、
物心ついたときからインターネットがあった世代には
こういう噂は必要とされないか。