離 - 001 : 開講、咲花草、五十一

編集学校最上級コース「離」が始まる。
日記を書いてる暇もないかもしれない。
この機会に日記の原点に戻って、その日の出来事をその日の夜に書く、
あるいは日中少しずつ書いていって夜にまとめる、というふうにしようと思う。
そこに「編集」がはたらくというような殊勝なことはゆめゆめ考えない。

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離初日。
大阪のウィークリーマンションにいるときはいつもそうだけど
夜何回も目が覚める。
今日もまた4時に目が覚めて、6時に目が覚めて。
結局7時半に起きる。


Julie Doiron を聞きながら
昨晩から引き続き『ジャケガイノススメ』を眺めて、
欲しくなったものを HMV のウイッシュリストに足していく。
夏のボーナスでまとめて買うことになるか。
Bob Crewe Generation など。
Julie Doiron はそろそろ日本公演だったか。見たかった。


浴槽を掃除して、風呂を沸かして入る。


離の開講は正午。手持ち無沙汰になる。
昨日から引き続き、アナイス・ニン『愛の家のスパイ』を読む。


正午より、離スタート。メールが飛び交いだす。
13時に最初のお題が出て、さっそく図書館に向かう。
このウィクリーマンションから最も近い図書館はどこか?
区立図書館だ。iPhone で地図を調べて歩き出す。


駅の反対側へ。区役所の隣に
大きな芸術センター・ホールのような建物があって、そこの1階だった。
しかし小さな図書館で、これではどうにも・・・
取り急ぎ必要な箇所をコピーして帰ってくる。
スーパーに寄ってインスタントコーヒーとリンゴジュースを買う。


回答を書いて送るがあまりの浅さに自分でもいやになる。
他の人の回答は深い。
尻尾を巻いて逃げ出したくなる。


夕方、出掛ける。
iPhone を離のメールの受け先にしておいたところひっきりなしにメールが届く。
怖くなる。これから飲みに行ってる場合じゃないのではないか・・・


とはいえ、北浜へ。中之島公園界隈を歩いて、淀屋橋から梅田へ。
ロフトで待ち合わせして中崎町界隈をそぞろ歩く。
昭和レトロなアンティーク・ショップやカフェばかり。
こんな一角があったのか・・・
店の一つに入ってみる。古着やレコードだけではなく、食器が売られている。
ああ、こういう鍋やコップが家にもあったなあと懐かしくなる。


18時を過ぎて、焼き鳥屋へ。「咲花草」という店。
何を食べてもとてもうまかった。しかも安い。
編集学校つながりの関西プチ汁講。4人。
話題は自然と編集学校のことになる。
ここはどういう場所なのか。これからどうなっていくのか。


マギーという小さなライブハウス、というか奥にステージと呼ぶには狭い
3畳ぐらいのスペースがあるだけの細長くて狭い飲み屋、
その2階に無理やり身を押し込んで
五十一という人のライブを見る。ブルースの弾き語り。なかなかよかった。
バックはギターとハーモニカ。
オリジナルの曲を演奏するんだけど、途中、
Bob Dylan の有名な曲(名前を思い出せず・・・)と
『朝日の当たる家』の浅川マキの訳詩によるカバーが挟まっていた。
この人、青森に縁があるようで呼ばれていってみたら・・・
といった失笑もののエピソードが何回も出てきた。


その後梅田のアーケード街のどこか適当なチェーンの居酒屋で終電まで飲んで、
どうせ逃したんだからと2人でさらにもう一軒、アイリッシュパブ


真夜中を淀屋橋から6駅、歩いて帰る。タクシー代がもったいない。
いつかは一度歩いて帰ってみたかった。ちょうどいい。
しかし降り出した雨がひどくなっていって、帰り着く頃にはずぶ濡れとなる。
どこをどう歩いたのか、この道は京阪線沿いのはずだと
酔っ払ってフラフラになりながら。
部屋に入ったら午前3時近く。風呂を沸かして入って寝る。


離のメールが案の定膨大な量、飛び交っていて。
出遅れ感でいっぱい。