土曜の午後

ふと思い出しこと。高校生のときまで、土曜日とは半休の日であった。
大学に入って、土曜は休みだと知って驚いた。


聞けば会社も休みだという。
母子家庭で育った僕は一般的に会社員というものが
どういうサイクルで出社しているのか知らなかった。
朝出るときにゴミを出すことを妻から求められるとか
仕事が終わったら赤提灯で飲んだりするものだとか
そういうステレオタイプなことは漫画やドラマから知っていたが、
土曜は半休かどうかなんてことはどこにも語られていなかった。
だから僕は僕の身のまわりの物事に照らし合わせて
勝手に日本人は土曜も午前中は働いているものだと思っていた。


あの頃の、土曜の午後がなぜか今、とても懐かしい。
午前中の3時間で授業は終わり、たいがいは友人たちとどこかで食べて帰った。
学校裏の「トリムラン」とか。特大やきそば+目玉焼きで380円。
青高生なら誰でも知っている。
まだあるのかと調べてみたら、ホームページが。
http://www7.plala.or.jp/trimouran/
初心者が3時間で作ったようなHTMLの体裁、
サウンドが流れっぱなしで切れなかったり。そしてこのデザイン。
ここは90年代のままなのか? という手作り感がむしろ心地よい。
とても、トリムランらしくて嬉しくなる。


あるいは放課後残って午後、無駄にウダウダ過ごしたなあ。
半ば冗談でお菓子を作るクラブに入って、けっこうマジメに作ってたなあ。
月に2回ぐらい活動があって。名前は「生活科学部」
軽音が「世界民族民謡研究会」という名前だった時代。
その頃ならクラブ活動を始めるとなったらすぐ開始できたんだろうけど、
昔々はそれなりにお題目とそれを嘘でも表わすような名前が必要だった。
それが代々引きつがれてきた。


あと、ものすごく遠出して市内の反対側のレンタルCDへと冒険してた。
「あそこに一軒あるよ」と聞いて行ってみるものの
たいがいは品揃えがいまいちで何も借りずに引き返したり。
自分の家までそこから2時間かけて自転車に乗って帰る。
あのなんとも言えない気持ち。
(そういえば青森市レンタルCDのハシリ「スーパーマン」が
 カラオケボックスに業態変更して
 名前だけ残っているのを知ったときはショックだった)


なんか取り留めなくなってしまいましたが、今日はこの辺で。