うるう秒というもの

昨日のニュースで、7月1日に「うるう秒」を挿入するというのがあった。
この日は1秒長くなる。
http://news.tbs.co.jp/20120131/newseye/tbs_newseye4941489.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120131-00000083-jij-soci
など。


ヘッドラインだけを読んで「ああ、今年はうるう年だからな」と思っていたら
それはあんまり関係ないようだ。


かいつまむと、時間というものには
地球の公転や自転に基づく「天文時」と
原子時計なるものに基づく「標準時」とがあって、
この差が0.9秒以内となるように調整することになっている。
ニュースには2009年1月1日以来3年半ぶり、1972年の開始から25回目とあった。
けっこう該当しているんですね。
というかこれまでチョコチョコと調整していたみたいなのに
全然気がつかなかったのはなぜなんだろう?


1秒長くなるからと言って実際に「時間」というものに対して
何か異変が起きたわけではなく、
60秒×60分×24時間で表される1日という長さで区切られる位置が
1秒分だけずれるということに過ぎない。
だけど感覚的にその1秒分の空隙、エアポケットが生まれたように思う。
「一瞬の空白」というものはやはり、何か想像力を刺激するものがある。


それにしても40年間で25回もずれるものなのか。そこが気になった。
時間を計測するという行為は意外と不安定だったりするのか。
いや、「天文時」「標準時」それぞれに伸びたり縮んだりするのではなく、
物差しの長さがどちらか微妙に短いというだけのことなのだろう。
改めてニュースを見直してみたらムラがあるのは「天文時」の方、とのことだった。
天体運行の力学に関わるパラメータが文字通り天文学的、ということか。


話は変わって。
うるう年の2月29日は元々余りの日なのだから休日にすればいいのに! と思う。