- 作者: デイヴィッド・ミーアマン・スコット,ブライアン・ハリガン,糸井重里,渡辺由佳里
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2011/12/08
- メディア: 単行本
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『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』
http://www.amazon.co.jp/dp/4822248526/
最近話題ということで買って読んでみた。
活字が大きく、余白が多く、2時間もかからずにすぐ読めた。
章のタイトルが
「ユニークなビジネスモデルをつくろう」
「忘れられない名前をつけよう」
「新しい技術を取り入れよう」
といった感じでマーケティングの初歩の初歩。
多少マーケティングに興味があって普通に会社で働いている人からすれば
目新しい発見は特にないかな。
Google とか Amazon の成功事例なんかも取り上げられてるけど、
どこかで読んだことありそうなのばかりだし。
正直、ひとつの標語につき1ページで
20ページぐらいのブックレットぐらいがちょうどいい。
グレイトフル・デッドがフリーミアムやソーシャルメディアの元祖と持ち上げる。
否定はしないけど、前からバンドのことを知ってる人からすれば今更感あり。
知らない人が読んだら「ふーん、そんなバンドがいるのか」で終わりそう。
日本と欧米でのグレイトフル・デッドの認知度が違いすぎて、
この本自体のマーケットは実は割りと狭いのではないか。
日本なら差し詰め
「サザンオールスターズにマーケティングを学ぶ」
「ユーミンにマーケティングを学ぶ」
といったところか。
カラフルな絞り染めの熊のTシャツがグレイトフル・デッドに由来すると知らずに
買ったり着たりしている人は多そうだけどね。
(ストーンズのベロ・マークのTシャツより絶対多いはず)
個人的にこの本から得られたこと。
・グレイトフル・デッドという名前は辞書を開いて適当につけた。
・聴覚障害者のためにコンサートでは風船の振動で音楽を楽しめるようにした。
・グレイトフル・デッドのシェフは後にグーグル社のシェフになった。
読んでから懐かしくなって、
『Live/Dead』や『Dick's Picks』の2枚目を聴いたりした。
この機会に「Dick's Picks」のCDを何枚か買ってみようかなと思って
amazonを覗いてみたらことごとく5,000円とか6,000円とかプレミアがついている。
しまった。定価で買えるときにもうちょっと買っておくべきだった…