警察署へ

このところあれこれあってぐったり疲れていたので
この日は休んで3連休にした。


土曜日、警察署から電話があった。
何かと思ったら定期券が届いているという。昼間歩いていて落としたのか… 
シャツの胸ポケットに入れて、それを脱いだもんな。
届けてくれた親切な人がいて助かった。
土日は受け取れないということで、この日取りに行く。
有給を取ってたのが意外なところで役立った。


一駅、歩いていく。橋を渡る。
警察署は古びた建物だった。薄暗い。
中に入ると受付があって、聞くと落し物は2階と言われる。
隅の方に婦人警官たちが集まっている。
これから分かれてどこかに出かけるようで、その注意事項の確認を行なっていた。
階段はほぼ真っ暗。
上った先に「暴走族解体記念受賞」と書かれた大きな鏡が置かれていた。
掲示板には行方不明者や指名手配犯のポスター。


突き当りの部屋が遺失物の受け取りだった。
白のシャツ、制服を着た男女の警官が机に向かって仕事をしていた。
子供のときに見た刑事ドラマを思い出す。
昭和のまま時間が止まったかのような佇まいだった。
PCよりも綴じられた黒の帳簿とボールペン。
実際、僕が名前など必要事項を告げると書類の中から探し始めた。
IT化されてないんですね。
婦人警官の一人が電話をかけて「もりそばひとつ」と頼んでいたときは
まさか台本があるのではないかと思ってしまった。
『踊る大走査線』ってドラマも映画も観たことないけど、
一般企業と遜色ない洗練された職場というイメージがあった。
実際にはそうでもないんですね…
「組織犯罪対策課」も「生活安全課」も薄暗い廊下に並ぶ小部屋。
この国は大丈夫か? と思ってしまった。


定期券は無事受け取ることができた。
届けてくれた方は特に名乗らず、お礼も不要とのこと。
親切な方がいて助かった。ありがとうございます。


南阿佐ヶ谷まで来たので Cique で食べようと歩いていったら定休日。
引き返して大勝軒に入る。食べ終えて荻窪まで歩いていく。
外にいるのが気持ちよかったので、大田黒公園で缶ビールを飲んで帰ってくる。