オペラ・アリア

iPhone を手放せなくなってから、ひとりの移動中はずっと音楽を聴いている。
地下鉄の中に乗っているときは本を読むから、ロックは聞かない。
アコースティックなジャズか、クラシック。


スヴャトスラフ・リヒテルの弾く「展覧会の絵
マルタ・アルゲリッチのピアノソロ演奏集や
アンドレス・セゴビアのギター演奏集。
パブロ・カザルスの『鳥の歌』
現代音楽だとスティーヴ・ライヒの「Six Pianos」や
アルヴォ・ペルトの『Arina』や Wim Merten の諸作。などなど。


最近、マリア・カラスを聴くようになった。
きっかけはフランス映画『ディーバ』だった。
ここで「アベ・マリア」などを歌う
ウィルヘルメニア・ウィギンズ・フェルナンデスの歌声が素晴らしく、
実際のオペラ歌手だと知ってアルバムを取り寄せた。
『ディーバ』のサントラそのものも繰り返し聞いた。


オペラ・アリアとなるとそりゃやっぱマリア・カラスを聞かないとなあ。
しかし、アルバムがたくさん出過ぎていてどれを買っていいか分からない。
amazon を見ると「64枚組\6,600」「70枚組\9,850」「99枚組\49,350」
なんてのがゴロゴロあるわけですよ。すごすぎて手が出ない。
そんなわけでベストアルバムを2枚入れて、聞いてる。
『カラス・イン・ポートレイト』『カラス・イン・シネマ』
ビゼーの「カルメン」やプッチーニの「蝶々婦人」など有名な曲が入っていて、
まあ入り口としてはこれでいいかと。
もうひとつ買ったのが『歌劇場のマリア・カラス
ライブ録音のCDが付録でついている。


オペラそのものだとなんだかよく分からないけど、
オペラ・アリアを集めたものだと聞きやすい。
僕のような素人にもいいんですね。
東京の雑踏の中で聞くといい。
ああ、これが声の魅力というものなんだなと思う。


でもやっぱり女性の声こそが美しく読書に最適であって、
3大テノールなんてのは全然興味が持てない。
しかしいずれ聞くようになるのか。