やなせたかし死去

昨晩山手線に乗っていたら「やなせたかし死去」のニュースが目に留まる。
え、そうなんだ。というか、そんなことがあっていいんだ。
享年94歳。


小さい頃から、『アンパンマン』のことは知っていたと思う。
僕が生まれた1975年には既に絵本があったはず。
でも、そんな話題にはなってなかった。
青森では。幼き僕の皮膚感覚では。あちこちで見かけてはいたけれど。
ヒューマニズムが先走りすぎていて、ちょっと扱いにくいというような。
子供心にもなんとなく感じていた。


調べたらアニメになったのが1988年で、
このときから爆発的な人気を獲得したのではなかったか。
猫も杓子も、小さい子どもたちは今も必ず『アンパンマン』の洗礼を受けていた。
いや、それ自体は悪いことではない。
それでいいんだと思う。


「ボケて」で扱われるアニメ画像で恐らく最も多い(=人気)なのが
アンパンマン』というのも納得がいく。
原郷にそれがあるから、皆、いじりたくなるんですね。


どういう話だったか、正直全く覚えていない。
困ったときには自分の顔、つまりアンパンを食べさせるんだったか。
そんなヒーローいないよね、普通。西洋の発想にはない。東洋にもたぶんない。
自己犠牲的ヒロイズムというのとはまた違う。ほんと、日本的。
それで皆、丸く収まる。


社会的な影響力で言えば個人的には宮崎駿と並ぶと思うんだけど。
それは言いすぎ?


僕が面白いと思ったのはその後食パンマンやカレーパンマンなど増えていって。
ギネスブックに載ったという。調べたらキャラクターが1768体も登場する。
おおらかな人だったから、つじつまを合わせず
思いつきでどんどん出してったんだろうなあ。
http://www.asahi.com/showbiz/nikkan/NIK200907230018.html


あとね、以前なんかのときに見かけた西原理恵子との画力対決。
http://video.mainichi.co.jp/viewvideo.jspx?Movie=48227968%2F48227968peevee268796.flv