「チキンラーメンファクトリー」

横浜みなとみらいの「CUPNOODLES MUSEUM」の入場券をもらったので、昨日行ってきた。
http://www.cupnoodles-museum.jp/
2年前にも一度来たことがあって、
そのときに気になった「チキンラーメンファクトリー」が1ヶ月先まで予約待ち。
今回は事前に予約しといてこちらも楽しんできた。
二人一組で体験とのことなので女の子を誘う。


ランドマークタワー1Fに「陳建一麻婆豆腐店」があると知り、昼はそこへ。
仕事の関係で今から10年前、木場店には一時期週2ペースで通ったもんだけど。
麻婆豆腐専門店というのが画期的だった。辛さが三段階選べるだけ。
こちらは五段階選べて、麻婆豆腐以外に麺類などのメニューがあった。
出会い頭の衝撃はなくなったものの、やはりここはおいしい。


観覧車に乗ってみなとみらいを見下ろしたあとで
(「万葉の湯」という温泉ビルの屋上で足湯に入っている人たちが気持ちよさそうだった)
「CUPNOODLES MUSEUM」へ。
オープンして3年、この日もまた多くの家族連れやカップルで賑わっていた。
Wikipediaを参照すると
「年間100万人を超える集客施設は企業ミュージアムとしては日本一である」とあった。


さっそく「マイカップヌードルファクトリー」へ。
ここもまた混雑していて、遠くに立っているエプロンを着たスタッフが
あちこちで指を2本、3本と立てて空き席を示す。まるで証券取引所のよう。
空のカップヌードルの容器に絵を書いて、麺を入れ
(容器の中に面を落としこむのではなく、ラインの上の麺に容器をかぶせて回転させる)、
ノーマル・カレー・シーフード・チリトマトの4種類からスープを選んで、具材も4つ選ぶ。
コロチャー、タマゴ、エビ、コーン、キムチ、チェダーチーズ、インゲン、
ネギ、ヒヨコちゃんナルト、ガーリックチップ、カニ風味カマボコ、
期間限定具材はオニオンだった。
「男ならこうだろ」と僕はコロチャー4つ。スタッフにも笑われる。


百福シアターで安藤百福の生涯をたどるビデオを見たのち
(『ラーメンと愛国』という戦後から現代までをラーメンを軸に語るという
 なかなか面白い新書を読んだ後だったので、相補的に観ることができた)
チキンラーメンファクトリー」へ。


ABCクッキングスタジオのようにガラス張りのキッチンが3つに区切られていて、
そこを30分ずつずらして利用する。各回48人ずつ。やはり親子が多い。
次の回で隣の区画に入ってきたのは修学旅行の中学生だった。
手を洗ってチキンラーメンのエプロンをつけて、頭にはバンダナを巻く。
テーブル席で前半の工程の流れをビデオで学んだのち、
全員相手に小麦粉や調味料などの説明が全員に対してなされる。
その後キッチンへ。スタッフは6人(3組)に1人の割合でつく。
ボウルに2人分の小麦粉をあけて、山の真ん中にくぼみを作って、
かん水の入った「練り水」を入れて手早くかき混ぜる。
水を吸った粉がダマにならないように気をつける。
手のひらをくっつけないようにして指を立てるのがコツ。
粉がなくなってひとまとまりになると、麺棒で伸ばしていく。
これも押し付けるように伸ばし、棒を転がしたりはしない。
広がると半分に折って縦横変えてまた伸ばす。これを3回繰り返す。


厚さ1cmになったところでキッチンに据え置きの製麺機にかけて圧延する。
平べったい生地を上部の受入口に差し込んでハンドルを回す。
透明なプラスチックのケースで覆われていて大小様々な歯車が回る。
取り込まれていって、下の出口からトレイへとウニョーっと生地が出てくる。
半分に折ってまた受入口へ。
これを10回繰り返すと表面が琥珀のようにきめ細かく滑らかになる。
最後にまた4回。折り返す位置を変えて。
これを最初に小麦粉の入っていたビニール袋に戻して熟成させる。
詳細はわからないけど暗闇に置いておくとかするのかな。
その間、テーブル席に戻ってチキンラーメンの袋の裏面に
名前と製造年月日をマジックで書き入れる。
表面に自由に絵を描く。僕はなんとなく山に朝日が差し掛かった初日の出を。


後半のビデオを鑑賞した後にまたキッチンへ。
熟成後の生地を再度製麺機にかける。
スタッフの方がダイヤルを変える。
ハンドルを回してトレイに落ちてきた生地は前よりも薄くなりその分長くなる。
またダイヤルを変える。さらに薄く長くなる。1.5mへ、最後は2.0mの長さになる。
厚さもそれこそ普段口にするチキンラーメンの厚さへ。
ダイヤルを切り替えてこれをまた受入口へ。
ハンドルを回すと細かな刃が生地を麺へと切り分けていく。
手頃な長さ(20cmぐらい)になったところでハサミで切ってトレイへ。
秤に乗せて100gずつにしてざるに移す。
(50gぐらい余ったんだけど、あれは捨ててしまうんだろうか…)


この後スタッフが自ら手もみして麺に縮れをつけて、
ガラスで仕切られた奥の部屋で蒸機に入れる。
テーブル席でしばらく待って、蒸し終わった頃にまたキッチンへ。
ざるの中のまだ温かい麺をボウルに移してゴマ油をかけて素早くもみほぐして
茶色い色をしたスープの元をかけてまた10秒間なじませる。
(それ以上続けると麺が柔らかくなりすぎる)
ざるに戻す。


再度ガラスで仕切られた奥の部屋にスタッフがざるを運んでいって、
丸い金属の枠に移して麺がはみ出ないように箸で整える。
実際に製品になった時に袋に入っている形状にするんですね。
これをフレームごと、170度の油の煮立った鍋の中へ。
油で揚げることで短時間で乾燥させる。
タイマーではかって30秒だったか1分だったか。
引き上げると見慣れた茶色とオレンジ色の中間のようなチキンラーメンが。
麺がジュワッとしつつもカチカチに固まっている。
これを覚ました後に、1人ずつ名前や絵を書いた袋に詰めていって完成。
このとき手のひらを左右重ねてこぼれ落ちたチキンラーメンのかけらを受け取る。
これが揚げ立てでゴマ油の香りがとても香ばしい。
作りたてのベビースターを売る店があったら繁盛するだろうな、と思った。


自分で作ったチキンラーメンと、おみやげに市販のチキンラーメンをもらう。
頭に巻いていたバンダナも。これはギフトショップで350円だった。
これだけもらって「チキンラーメンファクトリー」は1人500円。
とても格安。スタッフの丁寧なレクチャーも込で。すごいよなあ。
僕らが見てた作り方のビデオは以下参照。
http://www.cupnoodles-museum.jp/attraction/06.html


歴代のチキンラーメンカップヌードルどん兵衛、UFOなど日清製品が
年代ごとに壁に並べられた部屋に今回もまた圧倒され、
ギフトショップをちょっと覗いてミュージアムを後にする。


山下公園を歩く。
三色のすみれをバックに植えられたチューリップが真っ赤できれいだった。
造園業者がつくる花壇の展示がなされていた。
ファンタジーを感じさせるもの、ユーモアを感じさせるもの、実直でシンプルなもの。
日曜の夕方、港に面した公園で老若男女思い思いにのんびりと過ごしていた。


中華街へ。100品目以上食べ放題で2,100円だとか、1,680円だとか。
そんな店ばかりが増えていて残念に思う。なんだか安っぽい。
あと世界チャンピオンの店だという肉まん。
「馬さんの店」というのが行列になっていて、
その支店が入れたのでそこで食べて帰ってきた。
海員閣」という小さくて古い店で行列のところがあって。
また今度来てみたい。


今日の夜、昨日作ったチキンラーメンを早速食べてみる。
真ん中がくぼんで、たまごポケットもできてるんですね。
久々のチキンラーメン、やはりうまかった。