変わるもの・変わらないもの

昼頼んだのが思いのほか少なかったので夕方がっつり腹が減った。
後輩を誘って駅前に出て、なんとはなしに松屋に入った。
おいしいし野菜もあるし、毎日食べてもいいくらいなんだけど
日本全国どこにでもあるからその町にしかない店のものを食べたくなるし、
昼時に行くと並んでてなかなか入れない。
しかも混んでてオペレーションはてんやわんや。


ハンバーグカレーとポテトサラダにした。
カレーはたぶん4・5年に一度モデルチェンジしてて、
僕がしばらく行ってない間に変わったのか記憶と違ってた。
前の方が好きだな、いや、それでいくと学生時代のあの味が懐かしいなと思う。
最近質が下がったのではなくむしろ上がって本格的になっている。
でも、求めるのはそういうのじゃないんだよなー。
チェーン店ならではの安っぽい味が時々無性に食べたくなる。


例えばセブンイレブンかき揚そばもそう。
一頃オフィスで毎日のように夕方、食べていた。
秋から春にかけて。さすがに夏は食べない。
そもそも売ってなかったかもしれない。
この前の冬だったか、その前だったか。
半年ぶりに見かけて食べてみたらなんか違う。
蕎麦にコシが出てて、汁も風味が増している。
なんだかがっかりした。
あのボソボソとして粉末スープの緑のたぬき
ちょっとよくなっただけみたいなのがちょうどよかったんだけど。


カップヌードルもそうだよなあ。
コロチャーより断然いわゆる「謎肉」派。


高級感って別に追及しなくてもいいんですよね。
手頃な安定感の方が大事だったりする。
この値段だったらこのぐらいだよなーと腹落ちしたあのときの感覚が
案外ずっと確固たる基準になっていて、
ある日思いがけなく揺らいじゃったりするとなんだか落ち着かない。
ちょうどよく収まっていたものの場所が変わってしまった、
結局最初のあの場所が一番しっくり来る、というような。


全く変わらない味がいいというのではなく、
そういうものこそ目に見えないところで
マイナーチェンジしているものだけど。
チキンラーメンとかね。
最大の変化は乾燥した麺の中央に玉子ポケットをつくったことだという。
ある意味何も変わっていない。特に味は。
こういうのが理想かもしれない。