「村田諒太 vs アッサン・エンダム」

台風21号が日本上陸。朝から強い雨
義弟がこの土日に出張で東京に来ているというので
今日の夜、ご飯を食べに行くことになっていた。
さすがに無理だろうという話を午前中していたけど、
午後になってやっぱ車で行こうと。都心の方に向かう。


食事を終えて、駐車場で車に乗って、今日はボクシングの試合だという話になる。
村田諒太 vs アッサン・エンダム」
あ、あれか!
昨晩の流れでドリカムの昔のアルバムを流していたのを、ワンセグへ。
前回、どう見ても村田諒太の勝ちだろうと思われていたのが、判定負け。
納得いかないという話が国内外から出て再試合へ。
いや、あの判定は正しいという意見のボクシング関係者もいて、
実際のところどうなのかはわからない。


最初の試合「比嘉大吾 vs トマ・マソン」は比嘉大吾が勝って
これで14連続KO勝ち。次に勝てば15連続KOで日本記録に並ぶ。
おおよかったと一息つくと、屋根に当たる雨が雪崩のようになってることに気付く。
時折横殴りの風が強くなって、それがふっとやむ。
何度かそれが繰り返されるうちに家に着いた。
テレビをつけて続きを見る。


次の村田諒太まで時間があって、比嘉大吾の試合のダイジェストの後に選挙速報。
小泉進次郎当確の後に「ムロツヨシと仲良し」と一言解説のテロップが入ってなんだかなーと。
その後もずっと画面の下に選挙速報が。
他局では台風情報、他局では選挙。そんな夜。
国民が最も関心を持っているのはどれだろう?


4Round / 5Round と互角に打ち合う。
いや、若干村田諒太か。しかしエンダムもしぶとい。
6Round に村田の右がクリーンヒットするが、ダウンせず。
8Round の前に CM が入って、終わったら村田諒太がいきなり勝利ということになっていた。
エンダム陣営から棄権が申し渡されたという。テクニカルノックアウト
うーん、んんん、まあそういうものなのか。どうあれこれで世界チャンピオン。
リング上でのインタビューで泣いてませんと言いつつも、泣ぐみそうになっていた。


その後いいことを言っていた。
エンダムはどういうファイターかと聞かれて、エンダムは友人だとした後で
「ボクシングで勝つということは相手を踏みにじってその上に立つことだと教わった。
 だから勝ったものは負けたものに対して責任がある。
 自分はこれからエンダムの分も戦っていきたい」


電通、フジテレビにありがとうと言わんとなーとポロリと皮肉を言って、さらに、
「ボクシングには4つの団体があって
 自分よりも強いミドル級のチャンピオンがいるということも知っている。
(ここで場内から何かを指摘する怒鳴り声が)
 その人に勝てるように頑張りたい」
なんて正直なんだろう。そして頭がいい。


最後の一言と言われて、最初に話したことを繰り返す。
応援のTシャツをつくったときに「Make This Ours」と書いた。
皆でこれを成し遂げる、ここで今成し遂げたのだということ。
一緒に見ていた妻が言う。
「これが今年の流行語大賞になるかもなあ」
そうかも。というかそうなってほしい。
「忖度」とかね。確かにものすごく知名度を上げた言葉だけどこれが対象となるならば
この一年、日本という国はずっと後ろ向きだったということになる。
村田選手のこういう言葉こそ、今年を締めくくる言葉であってほしいものだ。


自民党過半数を大幅に超える勢い。
21時の時点で台風は潮岬の南約170km。