ビジネスクリエイトチャレンジ

昨日は事業部主催のイベント「ビジネスクリエイトチャレンジ」に参加。
大阪で開催して出張扱いになる、懇親会まで参加するなら宿泊費も出るというので
募集が開始された時には「あ、いいな」と思ったものの、
こういうのは若手が出て刺激を受けるのがいいのだろうと手を挙げずにいた。
それが先週末の昇格者向けの泊まりの研修で、
「岡村さんに向いてそう」「部門の枠が一人空いてますよ」ということで行けることになった。
週明けの月曜に出張の手続きをして新幹線とホテルを押さえた。


要は新規事業立ち上げにあたっての土壌づくり。
部門対抗ではなく、部門混成チームで新しいサービスやプロダクトのアイデアを発表する。
ひとつしばりがあって、大阪は今、2025年の万博誘致に向けて盛り上がっていて、
その提案コンセプトの柱が国連の提唱する「SDGs
(Sustainable Development Goals / 持続可能な開発目標)となっているので、
その17のテーマ(貧困、飢餓、福祉、教育…)に沿った内容でアイデア出しを行う。


朝はいつも通り5時半に起きて、7時の新幹線に乗る。
東京駅の NEWDAYS では特設コーナーが設けられて安室奈美恵の先日発売されたDVD販売されていた。
プロダクトは4つだったかな、種類があってそのうち3つが完売となっていた。
駅弁を買おうか迷い、サンドイッチとコーヒーにする。
周りはスーツ姿のサラリーマンばかり。
国連の資料を見ながら少し考えた。
ニュースを見ると北海道で明け方、震度6強の地震(あとで震度7と訂正された)、
北海道全域で停電と。高校の LINE グループで安否を確認し合っていた。
自然と SDGs のテーマも「11. 住み続けられる町づくり」といった方向に向かう。


10時過ぎに新大阪到着。
昨日大阪入りした人は台風21号による倒木で遅れがあったと聞いたが、この日は予定通りだった。
御堂筋線に乗ってなんばまで。
大阪本社のオフィスで開催ではなく、おしゃれなスタートアップカフェを借りていた。
11時からスタート。事前に4人1組のグループ分けはなされていて、僕以外の3人は大阪。
7〜8年目ぐらいの働き盛りだった。


さあアイデアを出しましょうと放り出されるのではなく、
今回は Google の提唱する「スプリント」に沿って行った。
本来は5日かけて新しいプロダクトの仮組まで行うところを、今回は5時間ぐらいで。
個人ワークとしてキーワードを書きだす、アイデアとしてまとめる、
それをチーム内で回覧して評価する、議論する、清書するという5段階を5分ずつという超ハイスピードで行う。
イデア出しやユーザーケースなどフェーズを分けて計5回。
途中ランチタイムも挟まるけど、食べている間もサービスの名前を考えたり気が抜けない。
5回分が終わってだいたい形になってからは、外部のファシリテーターの方から指導を受ける。
こんな質問が来たらどうする? とか、ここは考えなおした方がいい、とか。
発表資料を書き直して、想定質問を考えているうちにタイムアップ。
17時過ぎから各チームの成果を発表。


僕が前に立ってプレゼンを行った。
結果僕らは新規性、継続性など4つの評価項目のうち3つで1位、残りひとつも2位でダントツの優勝。
賞品の「Amazon Echo Spot」(いわゆるAIスピーカーで、モニター付きの新製品)をもらった。
メンバーの子が先日、西日本豪雨の被災地にボランティアで行ったとき、
受付も紙だし、被災者への質問票も紙だしと手間がかかってIT化がなされていない現状をなんとかしたい、
ボランティアのキャリアを蓄積して AI で割り当て作業マッチング、
そのデータもビッグデータとして売れるんじゃないかというもの。
ファシリテーターの方も、避難所の各世帯への連絡も紙で配布しているからコピー機が行列になって
それがボトルネックになるのだと。5,000世帯に配るなら5,000枚コピーしないといけない。
それが何人、何十人も並ぶ。


懇親会で自部門の若手や他部門の部長とあれこれ話す。
太っ腹なことに2次会も事業部がもってくれた。
大阪の人たちは明日普通に仕事のため1次会まで、
残ったのは東京から来た人たちだけ。
たまたま向かいに座った若者がメタルが好きと分かってあれこれ話しこむ。
Moterhead 最高ですよね! と。
「皆知らないので、会社の人とここまで話せたことはなかったです」と嬉しそうだった。
あのバンドがいい、あれを聞いてみるといいと薦め合う。
この日1日、ワークショップから懇親会まで楽しく過ごすことができた。


店を出ると土砂降り。それぞれホテルへと向かう。なんばの風俗街を抜ける。
近くのコンビニで缶チューハイを買い込んでチェックイン。
格安のビジネスホテルにしたらドアの周りにインターホン、中は小さな流しに電熱器。
ここは昔なんばで働く人たち向けの安い宿舎のようなものだったんだろうな。
缶チューハイを2本飲んで寝た。
中山泰樹『ディランを聴け!!』を読む。