みみたを病院に連れていく

昨日のこと。風邪がまだよくならず。
でもまあ仕事が立て込んでるしと5時半前に起きて7時に出社しようとした。
妻も仕事の都合でいつもより早起きしていた。
下で着替えていたら妻が上で大声を上げている。
なんだろうと戻ってみたら、みみたが食べたばかりのカリカリを吐いたと。
しかも絨毯の上に。もー、と言いながら雑巾で拭く。
 
ふと思う。なんで吐いたんだろう。毛玉が含まれているわけではない。
あ、と気付く。台所のチューリップ、一輪挿しに刺した。
それが昨晩見た時に葉っぱが齧られた跡があった。あれだ。
妻がネットで調べてみるとチューリップはユリ科であって、
中毒で腎不全となり死ぬこともあると。
これはまずいと24時間対応の電話相談にかけてみたら
朝イチでかかりつけの動物病院にかかった方がいいと。
妻はどうしても外せない仕事があって、午前休を取って僕が行くことにする。
9時から診療開始なので8時までいったん寝る。
 
8時に起きてまずはみみたをケージに入れる。
当然のごとく嫌がる。
勘づくのか、抱っこしようと近づくだけで逃げ出す。
なんとか抱き上げてケージに入れるが全力でバタバタ、バリバリして這い出す。
ぜんぜんうまくいかない。するっと入ったと思いきや、入口の金網が外れている。
仕方なく洗濯ネットに入れてケージに入れたらするっといったが、
こんな声聞いたことないぐらいに悲しい、切ない声を上げて暴れ回る。
かわいそうだと金網を開けてネットから出す。
そうするともう、ネットも嫌がって寄り付かない。
小さい頃よく隠れた、仕事部屋のカラーボックスの裏へ。
カラーボックスをずらして抱きかかえ、なんとかネットに入れてケージの中に。
 
思わず時間がかかってしまった。
タクシーを呼ぶアプリを立ち上げて呼ぼうとしたら何度試してもシステムエラー。ありえん。
タクシー会社に電話しても今混んでますとテープの音声が。
つながったとしてもここまで来るのに20分ぐらいかかるかもしれん、
仕方ない、笹目通りに出てタクシーが捕まえようとケージ片手に傘を差して外に出る。
しばらくの間みみたがニャアニャアと寂しげに鳴く。
すぐつかまえて病院に行って出してあげたい。
しかし両手ふさがってるとなかなか通りがかったタクシーを止めるのは難しいもので。
結局駅まで歩いていくことになる。
 
動物病院に到着。平日の朝イチ、すぐ見てもらえる。
人見知りするみみたはケージから出しても静かにしている。
先生はチューリップは毒性あるんだっけ? という感じで調べ出して拍子抜け。
ネットでは危険と書いてたと言っても、ネットは大げさに書くからねと。
口の中を覗いたり脈を計っても異常はなく、念のため血液検査をする。
足に注射を刺してもみみたはおとなしくしている。
腎臓も肝臓も昨年の健康診断の結果と見比べて特に数値が高いとか低いとかないと。
吐き止めの薬を3日分飲ませて様子を見ることになった。
 
帰りのタクシーはすぐ見つかった。
家に着いて、さっそくケージとネットからみみたを出してあげる。
落ち着いた頃、粉薬を溶かしてスポイトで薬を飲ませる。
2年前、腹を壊した時に何度も飲ませていたのでコツはわかっている。
弁当を温めて食べ、11時に家を出た。
みみたは1階の外が見える窓のところまで行って僕が出て行くのをお見送りしてくれた。
 
仕事で遅くなって帰ってきたのは20時半。
みみたは何度も何度もスリスリしてきた。
今日一日寂しかったんだろうなあ。元気でよかった。
膝の上に抱きあげてスポイトで薬を飲ませる。
夜、寝ようとすると枕もとに来てボールを投げろとせがむ。
前脚で僕の顔をペシペシする。