ドリカムワンダーランド '2019

昨晩はさいたまスーパーアリーナでドリカムワンダーランド '2019 2日目を観る。
朝からあいにくの雨。降ったりやんだりだった。
車で行って駅の反対側、コクーンシティの駐車場に停めた。
高速乗ったら30分ぐらいで着いてしまう。案外近い。
 
妻がツアーグッズを買っていざ中へ。
今回のドームツアーの中では一番小さい会場なのだという。
それでも無茶苦茶広い、大きいといつも思う。
ステージは以前のようにアリーナ中心に設置して360℃客席が囲むのではなく、
普通に奥の方にこじんまりと。
ワンダーランドというと豪華絢爛なイメージがあったけど、
どこかで今回は歌をしっかり聞かせたいと読んだように思って
シンプルな原点回帰なのかな、と。
…それが全然違った。
 
吉田美和が飛ぶのはお約束として、
さいたまスーパーアリーナで3Dフライングの許可が出たのはこれが初めてなのだという)
車の中で妻に「今回は行きつくところまで行って、ステージが×××するんじゃないか」
って言ったら本当にそうなった。
アンコールでは×××も×××したしなあ。あれはいいのか。
福岡ドームの試合ではいつもやってるらしいので、スペシャリストが手掛ければ案外いけるのだろう。
 
今回はダンサーだけでも30人ぐらいいたか。
ドラムが2人。1人はいつものT-SQUAREの若者で、
もう1人は海外から、Earth,Wind&Fireのドラムの方。
ドラムバトルのコーナー、2人ともスティックを回していた。
それだけで3時間見てられる。
音の厚みが違うのはホーン隊もそうで、いつもの倍近い7人。
トランペットとバリトンサックスはやはり海外の方を。
セット、作り物の豪華さではなく演奏の豪華さにシフトしていた。
アンコールも入れて3時間半。
 
黒いTシャツを着て太いケーブルを運んだりする技術系のスタッフも多数。
よくもまあミスひとつなく進んでいくなあと感心するが
(でもたぶん観客が気付かない細かいミスは多数あるのだろう)
本編を初めて全部通したのは昨日の公演初日が初めてだと。
どうやって実現させているのだろう。
この表側・裏側全体を仕切ることのできる舞台監督って日本にも数人しかいないのかもしれない。
見ながらそんなことを思った。
 
デビュー30周年ということでもあって、
過去のアルバムを映像で紹介するコーナーと過去のワンダーランドを紹介するコーナーがあった。
デビューしてから5年ぐらいの存在感たるや只者ではないですね。
相当尖ってた。おしゃれな異物というか。
今や(いい意味で)モンスターだと思う。そういうタイトルのアルバムもあるし。
そうなる前のまだ脆さを抱えていたころ。
1995年のワンダーランドはメリーゴーランドをセットに据えたり、
馬に乗ったりととんでもない内容だったようだ。
アメリカで製作したというセットが余りにも大きすぎて大量の機材を船で運ぶしかなく、
海の近くでないと公演が打てなかったと解説の音声が入った。
家に帰ってパンフレットを読んだ妻曰く、
このときの演出家は後にマイケル・ジャクソンの『This is It』を手掛けたのだと。
 
このパンフレットもいつもの、イメージ映像でストーリーを伝えて+メンバー紹介、
というのとは違ってハードカバーの書籍。圧倒的な文字数。
過去の『Switch』のインタビューを再掲していたり、というかもはや『Switch』の特別号のような。
最新号の『Switch』もドリカムで、グッズ売り場で一緒に並んでいた。
僕も家に帰って後者を読んでみる。ドリカムとニューオリンズが2大テーマ。
この前のファンクラブの会報にも書いてあったけど、
ドリカムが初めてニューオリンズを訪れてみたのだと。
中村マサさんとピーター・バラカンによる対談の記事があった。
やっぱ結節点は先日亡くなった Dr. John なのだなと知る。
 
あと書くことはというと、そっくりとお約束の
ダチョウ倶楽部の肥後さんが見に来ていてスポットライトが当たった。
ベースを弾く真似をする肥後さんは過去映像に出てきた若いマサさんにそっくりだった。
 
アンコールの最後、こんなことを言っていた。
今回は4年に1度のワンダーランドとデビュー30周年という節目が重なった年だった。
次に重なるのは20年後、デビュー50周年のときでマサさんは81歳になっていると。
そのときもやりたいと。
いやー、やるんじゃないかな。
T-SQUAREのドラムの彼がバンマスとして率いて、
マサさんはベースを弾かずにMCに専念するとか…