ヴァージンレコード、ヴァージンメガストア

先週末からヴァージングループの創設者、リチャード・ブランソンの伝記を読んでいる。
神保町の小宮山書店で時々やっている3冊500円のガレージセールで買った。
たぶん4・5年前で、先日初めて開いてみたらサイン入りだった。
日本に来た時にサイン会があったのだろうか。
 
1960年代後半、学生向けの雑誌『スチューデント』を在学中に仲間たちと創刊したのが
起業家としての第一歩。
1970年代初めには『ヴァージン』の名をつけた若者向けレコードショップをオープン、
やがてレコードレーベルへ。
後に『エクソシスト』で使われて有名になった
Mike Oldfield『Tubular Bells』の特大ヒットで大金を手にするもその次のヒットがなかなか出ない。
Tangerine Dream の諸作もファンの間では人気ではあるが、広く売れるものではない。
1977年、EMI や A&M といった大手がいったん契約するものの
そのスキャンダラスな言動で放り出された Sex Pistols を獲得、
鳴り物入りで『Never Mind the Bollocks, Here's the Sex Pistls』が発表されるが、
ヴァージンが金を稼ぐ前にバンドは空中分解。
1980年代に入って時代はポスト・パンクニューウェーヴということで
XTC や Magazeine と契約するも、サッチャー政権発足後の不景気で経営危機に。
……というところまで読んで 1/3 ぐらいか。
この後、Culture Club が登場したり、航空会社ヴァージン・アトランティックを立ち上げたり、
といった話に進んでいくのだろう。
 
僕が上京した頃には HMVタワレコと並ぶ大手CDショップとして
ヴァージン・メガストアがあちこちにあった。
新宿や池袋の店は広くて品ぞろえがよくて、かなり利用したなー。
21世紀に入ってCDが売れなくなって次々に店舗が消えていった。
2004年、モロッコを旅行した帰りにドバイを訪れたとき、
たまたま入ったショッピングモールにヴァージン・メガストアがあって、
そこの店員が熱心にあれこれテクノやハウスの新譜を薦めてくれた。
あのときは10枚ぐらい買ったんだったか。
Richie Hawtin とかだったかな。
 
そういえば。
僕が洋楽を聞き始めた80年代終り頃、
『ミュージック・ライフ』誌が40周年ということで
日本のレコード会社12社がそれぞれ洋楽の有名な曲を集めたコンピレーションを発表した。
EPIC SONY / CBS SONY / フォノグラム / RCA / A&M / 東芝EMI / ワーナー・パイオニアなど。
そのうち半分ぐらいをレンタルから借りることができたかな。
テープにダビングしてよく聞いた。
そうだ、これが僕にとって洋楽の入り口のひとつになった。
この中でもヴァージンのは出色の出来だった。
トラックリストを書き写すと……
 
01. Mike Oldfield「Tubular Bells」
02. XTC「Making Plans For Nigel」
03. Orchstral Manoeuvres In The Dark「Enola Gay」
04. Japan「Gentlemen Take Polaroids」
05. Culture Club「Do You Really Want To Hurt Me ?」
06. 坂本龍一 & David Sylvian「Forbidden Colours」
07. UB40「Red Red Wine」
08. David Sylvian「Red Guitar」
09. Julian Lennon「Calotte」
10. Scritti Politti「Absolute」
11. Cutting Crew「(I Just) Died In Your Arms」
12. Belinda Carlisle「Heaven Is A Place On Earth
 
ヴァージンはいろんなコンピを出してるけど、
これ以上のはないんじゃないかと今でも思う。
日本の洋楽雑誌が主体となって選んでいるので
日本人好みの選曲というのもひとつポイントとしてあるんだな。