先週金曜の『新日本風土記』は再放送で、テーマがSL。
SLの見える丘に暮らす老夫婦との話とか興味深いエピソードがいくつかあった中で
忘れられないのが、段ボールでSLをつくったという男性。
小さい頃からSLを見に行っては各パーツのサイズを計って記録していったのだという。
全てのパーツの寸法が分かって実測図が描けるようになる。
ノートにいくつもいくつもSLの詳細な図を描いた。
そんな少年はやがて成長して建築士となった。
SLへの熱い思いが甦ったのは定年を迎える年になってから。
かつてのノートを元に段ボールでSLをつくり始めた。
パーツのひとつひとつに到るまで実際の寸法で製作する。
組み合わせて完成したその姿はSLそのもの。
「正確さ」がその力強い存在感を生み出すのだろう。
かつての鉄道少年がSLをつくりたいという夢を叶えた。
番組では、分解したパーツをきちんと分類して段ボールに保管したものを
何台ものトラックで運んで、公民館のような施設で展示するところを紹介していた。
その方が指揮するもと、大人が何人もかけて一台のSLを組み立てる。
展示が始まって、たまたま見に来ていたおばあさんが感激していた。
調べてみると今は熊本県の玉名にあるリゾートホテルで常設展示しているのだという。
これは次に熊本帰るときに行ってみないとな。
番組では全国の今も現役で走っているSLを紹介。
最初が熊本県人吉だった。
SLができたので遠く離れた地の美味しいものが食べたいと
当時名物になったのが北海道から運んできた酢だこだったという。
今も日吉の人たちは正月に酢だこを食べるのだと。