猫の条件反射

一昨日の夜、夜中ふと目が覚める。午前1時半。
それを察知してみみたがやってきてくわえてきたボールをポトリと落とす。
そこからボール投げを1時間近く。寝床に寝たまま腕を振り続ける。
みみたも戻ってくるときハアハア言っている。なのにやめようとしない。
もしかしてこれはみみたが望んでいるのではなく、僕が望んでいると思われているのか!?
明日も仕事だしこれはかなわんとリビングのソファーに横になって毛布をかぶったら
みみたもすぐやってきて、足の間で丸くなった。
なんだ、みみたも寝たかったのか。
僕が寝床にいる、イコール、ボール投げOKのサインと思っているのだろう。
 
水曜、1カ月ぶりに出社するため5時半前に起きた。
朝のカリカリを皿にひとつかみ入れる。みみたがすぐそれをもしゃもしゃと。
食べ終わってしばらくすると給餌機の前にスタンバイして動かない。
もしや、僕がこの時間帯に起きる、イコール、給餌機からカリカリが出てくると思ってるのでは。
在宅勤務になる前は夫婦そろって家を空けるため給餌機をタイマーセットしていた。
5時半過ぎに最初のカリカリが出てくることになっていた。
猫の条件反射ってすごいな、というか怖いな……
決して出てくることはないのに。
そのいじましい姿に忠犬ハチ公を思う。
 
夜、ご飯を食べるときはテレビの前の低いテーブルか、
リビングの脇に置いたダイニングテーブルで食べる。
ここで食べるというのもみみたにとって条件反射のスイッチが入るようで、ボールを持ってくる。
しかも、投げるのは僕なのに必ず反対側に座る妻のところへ。
なので僕が立ち上がってボールを拾って投げないといけない。そしてまた椅子に戻る。
僕のところに直接持ってきてくれると話は早いのだが、
不思議なものでそういうのは一切学習しない。
 
そう言えば話変わって、昨日はまた在宅勤務に戻って下の部屋で仕事をしていた。
夕方、打ち合わせのさ中にみみたがトコトコトコとやってきてニャアニャアせがむ。
しかしこちらはヘッドセットをしているのでかまってやれない。
振り向くと真剣な顔でニャアニャア言っている。何かを訴えかけている。
諦めてまた出て行った。
その後、次の打ち合わせが始まってしばらくしたら急な大雨で雷が鳴った。
いくつか窓が開けっぱなしのままだった。
もしかして雨が降ることを察知して教えに来てくれたのだろうか……
 
今日もまた下で仕事をしていると、みみたがニャアニャアと呼びに来た。
そういえば天気予報で今日も午後ゲリラ豪雨の可能性ありとなっていたな。
部屋を出て階段を上る。みみたもついてくる。
いや、この時間帯はただ単に昼のカリカリを前倒しで催促しているだけか。