初めてのシズラー

妻の後輩ちゃんは青森出身で同郷ということもあって
時々3人で出かける。家に泊まりに来たことも何度もある。
LINEグループで3人で青森のあれこれ、猫のあれこれをよく話している。
 
その後輩ちゃんがLINEグループにて
お台場の『シズラー』に行ってみたらとてもよかったと。
本来はグリルレストランだけど、サラダバイキングが充実し過ぎていて、
それだけを注文するお客さんも多いという。
パンにスープにパスタにカレー、デザートにドリンク。
肉と魚以外の全てがある。
はち切れんばかりに食べてしまって絶対満足する、
いつ行きますか!? と鼻息荒く薦められる。
 
半信半疑ながらそこまで言うならと昨日の午後行ってみた。
都内にいくつか店舗があるけど、大塚の店ということになった。
他は桜新町三鷹、府中、押上、東京ドーム、東京国際フォーラム、新宿三井ビル。
不思議な立地。六本木とか二子玉川を攻めないんですね。
桜新町のは世田谷に住んでいた頃、246を走っていると見かけたな。
高級感ある落ち着いたセレブファミレスという印象だった。
ど真ん中の本当に高級な店とぶつかり合うのを避けるために、
少し場所をずらしているのかもしれない。
吉祥寺ではなく三鷹。池袋ではなく大塚。二子玉川ではなく桜新町
クレバーだな、と思った。
 
美容室を終えた妻と国立競技場の駅で待ち合わせる。
地上に出ると大きな競技場が。これが新しくできたものだろうか。
背景に写真を撮る家族がいた。
北参道、南池袋から都電荒川線のエリアに入って西巣鴨、大塚へ。
 
後輩ちゃんが少し遅れることになって、先に妻と入る。
14時過ぎていて9割方の席が埋まっていたか。人気だな。
開放感があって日差しがよく入る。木目調のテーブル。通路には鉢植えの木。
壁にはゆったりとした本棚が設えられていて、ビジネス関係の洋書。
妻が西海岸っぽいという。調べたら確かにカリフォルニアから始まっていた。
押しつけがましくない、アメリカ。
 
プレミアムサラダバーが2,300円。
ひえ~ と思うが、リブロースステーキの150gをつけると3,773円。
ラムチョップのグリルをつけてもそれぐらい。
なんだ安いな、と錯覚してしまう。その二つをオーダーする。
 
いざ、サラダバーへ。
マスクを着用、エリアの入り口には消毒液。
中心に大きくケースが鎮座している。
片側にはパプリカ、ヤングコーン、ブロッコリーといった生野菜とドレッシング。
もう片方はカニとセロリのシーフードサラダ、鶏肉とマンダリンのサラダといったデリサラダ。
タコス、ナチョス、パスタもあって、ケースの周囲はカレーにスープ、
デザートのアイス、エスプレッソマシーン、コーラやジンジャーエール
至れり尽くせり。
そもそも水がデトックスウォーターとなっていて、見るからに体によさそう。
さらに山盛りにして席に戻る。
 
名物のチーズトーストが運ばれてくる。
焼きたてでいい匂いがする。チーズの風味もいい。
コーンスープに浸してみたり、これだけで永遠に食べられそう。
デリサラダのどれもそれだけでご飯が進む。
高級スーパーで100g400円ぐらいで売ってるようなクオリティ。
生野菜に添えたマヨネーズも恐らく自家製でコクがある。
リブロースステーキもラムチョップのグリルも
ああ久々に肉を食ったなあ! と思わず言いたくなるぐらいの。
 
数か月前、初めてステーキガストに入って
そのサラダバーに感動していた自分が何とも恥ずかしくなった。
(また来ようと思って、結局行ってないが)
確かにこれはリピーターになるな。
次は電車で来てステーキにワインを合わせよう。
いや、絶対危険なことになるな。
 
カレーはまあ普通かな……
ステーキガストもそうだったけど。
万人受け、最大公約数的な味でパンチがない。
 
チーズトーストをお代わり、デリサラダも2皿、カレーライス、
最後はチョコレートアイス。
さすがに食べ過ぎた。
ほんと腹がはち切れなくなった。
 
食後僕はアメリカンコーヒーを飲んでいたけど、
一人用の南部鉄器の急須が用意されている。
アメリカのファミレスなのに! と驚きかつ、感心する。
妻たちは何よりもここに心奪われたようだ。
 
食べ終えて腹ごなしのため、大塚の町を少し散歩。
飲み屋街には古くからの焼き鳥屋と新しいバルと。
吞兵衛には楽しい街だな。
店の外に出てタバコを吸っている人たちの間には必ず納言薄幸のような女性が。
路面電車が通り過ぎていく。
駅前にはバッティングセンターもあった。
 
日が暮れる前に帰ってきた。
さすがにその夜は何も食べず……