23年目の初日

新しい部門での初日。
出社なのかリモートワークなのか事前の連絡はなく、
忙しい部門だし、まん防が明けても世の中はリモートワーク推奨だろうと
自分のノートPCを会社のネットワークにつないであれこれやってたら携帯に電話が。
異動先の部長からで、
「岡村さん、あなたどこで何してるの?」と。
 
少しずつあれこれ手違いや思い違いがあったようで。
そもそも僕がもっと確認しろよということですが。
何はともあれ急遽出社することになる。
そういう事態を想定してないでもなかったが……、
スーツが無難だろうと何年かぶりに着て行くことにすると
途端にあれ? どこだっけ? とまごつくことになる。
コロナ禍となる数年前に自社も客先もスーツ必須ではなくなっていた。
 
春とはいえ肌寒い日。
ワイシャツの下に着る白いTシャツどうしたっけ?
そうか、全部捨てたんだった。
会社用の黒いベルトはどこだっけ?
そもそもネクタイ結べるだろうか?
バタバタする。在宅勤務だった妻がハンカチを差し出し、
上着にブラシをかけ、靴の汚れを拭く。
 
出社は午後からでいいとのことだったが、
早い方がいいだろうと家を飛び出る。
大江戸線でぐるっと月島まで回って乗り換える。
経路選択してみたら練馬駅で乗り換えるより早かった。
 
12時前にフロアに到着。
部長から叱責かと思いきや案外和やかに。
昼を食べながら部門の説明をするかとオフィスを案内いただく。
上の階にコンビニと社食があることを初めて知った。
この機会にとビルの外に出て地下の飲食店街まで案内してもらった。
そのコンビニで弁当を買う。
会議室に戻って食べながら話を聞く。
難易度が高く忙しくもなるが、面白そうだった。
 
手違いで業務用PCの手違いがなされず、午後はすることなし。
休憩のふりして社内を少し探検する。
15時から事業部キックオフ。
終わって、少し週明けの説明を受けて業務終了。
 
中途採用で同じ部門に配属された方と月島まで一緒になる。
「肉のたかさご」いいですよとか、そういう話をした。
 
月曜も出社だが、
火曜以後はほぼリモートワーク、ところどころ出社となりそう。
 
帰り道、定期売場に長蛇の列。
紺色のリクルートスーツを着た新入社員たちだった。