値付けのこと

神保町「PASSAGE」に青熊書店をオープンしたことを先日書きましたが、
準備の段階で一番悩ましかったのは値付け。
 
今後は一般的な書店から新品を下してもらうことになるんだけど、
先日の初回納品の際は間に合わず、amazon から購入。
自宅に届いた本の中を開かず、プチプチに包んでリュックサックに詰めて運んだ。
 
その前日。青熊書店で扱う本とその値段を「PASSAGE」のシステムに登録する。
このとき、定価と同じ額にして売れるものなのか?
欲しい本があって状態がよければ定価でも買う人はいるだろう。
しかし、そんな人が多いとも思えない。
 
売れた際には「PASSAGE」への手数料が発生するので
amazon で定価で仕入れて定価で売った場合、こちらは損をする。
かといってその分値上げするというわけにはいかない。
 
青熊書店のブランドネームで売れる、高くできる、という状態にはない。
むしろ自腹切って定価より安くしないといけないんじゃないか?
どうしたもんか妻と話し合っているうちに、結局少しだけ安くすることに。
新品の場合、どんな本も最大100円引き。
10円台の端数を切り捨て。その端数が泣ければ100円引き。
つまり、980円だったら900円に。900円だったら800円に。
いったんこんなルールでやってみた。
 
中古の本はもう、一律100円。
amazon で言うところの「可」の状態と捉えて。
ちょっとでもヨレッとしている本をそれより高い値段にしたら
クレームにもなりかねないなあと。
そうでなくても高いな、と思われたら売れない。
 
以前、近隣の棚主さんたちとのオンラインの交流会があった。
次回またあるならばこの辺りのこと聞きたいものだ。
 
商売は値付けに始まり値付けに終わると
どこかで聞いたことがある。
それってほんとだなと痛感した。