青熊書店1周年

朝起きて妻が、今日は何の日か覚えてるかと。
結婚記念日は11月だし、思い当たる誰かの誕生日もない。
もしかして初めてデートした日だろうか?
 
妻曰く、青熊書店がオープンして1周年なのだという。
あれ? 5月だったような覚えが。
3月に PASSAGE 自体がオープンして、申し込みはしたものの2か月ほど放置して……
しかし、そもそもそれが1か月ずれていると。
 
そうか、僕が初めて見に行ったのは3月か4月だったか。
あの頃は棚がまだまだスカスカで、バイトの人もいなくて、
店長のユイさんが一人あくせく仕事していた。
 
並べる本をどうするか妻と話し合って、仕入れて、
カラーボックスの一つが棚とだいたい同じサイズだとわかってシミュレーションする。
本をプチプチで包んで鞄いっぱいに詰めて、いざ神保町へ。
記念すべき青熊書店最初のラインナップができた。
それが昨年の4月16日のこと。
(写真を見返していたら、その日僕は一人先に都心に出て皇居を散歩していた)
 
その後、妻の友人にマスコットキャラクターの「青熊くん」をデザインしてもらったり、
それをもとに名刺やTシャツを作ったり。
本以外の小道具も置こうとゴールデンウィークに帰省した時に
青森の地酒の手のひらサイズのを買ってきたり、
最初のうちは妻に引っ張られるようにして手伝う、というスタンスだったのが
いつのまにか僕も興味を持つようになって
6月には音楽専門の2号店(の棚)を開業。
初めての一日店長、棚主交流会の参加もこの頃。
 
PASSAGE もその頃はまだ空きがあったのが
秋から冬にかけてどんどん埋まっていって
真ん中の高さのいい位置のところは抽選となり、
最上段・最下段も全て埋まって今は300人強の棚主の集まりに。
テレビで取り上げられる機会も増えた。
3階にはシェアラウンジの bis! もオープンして
その棚も今、埋まりつつある。
棚主の友達も増えて国立の古書店巡りをしたり、先日も成増で飲んだりと。
奥多摩ブックフィールドもそうですね。
楽しいことばかりだった。
妻は遂に PASSAGE でバイトまでするようになった。
 
オープンして最初の数か月は棚主仲間の方たちと
売れないですねえ、どうするといいんでしょうねえ、と言い合っていたのが、
どういう本を置くといいのかわかったり
amazonで買える新品よりもレアな中古の方がやはりいいとか)
メディアに取り上げられて知名度が上がったり
そもそもコロナ禍の規制がなくなったり
(PASSAGEも当初は入店が予約制で人数制限を行っていた)
と、何とか毎月棚代は稼げるようにはなってきた。
本の仕入れもあるので、キャッシュフローはあってもトータル赤字のままですが。
 
1周年ということで来月は記念の一日店長をやるかという話を妻とはしているが、
それ以外にもなんか新しい取り組みをしたいところ。
3号店を持っても大変だし、PASSAGE の外での青熊書店の活動だろうか。
 
1周年はまだ入り口。
青熊書店はまだまだ始まったばかり。