七夕

今日は七夕か。
短冊に願い事を書いて笹に括り付けるなんてこともなくなった。
最後にそういうことをしたのはいつだっただろう。
 
近くのスーパーで毎年子供向けに飾っていたような。
子どもたちが願い事を書く。
いや、それがコロナ禍でなくなったのか。
今年は見ていないような。
 
妻から面白い短冊があった、ネットで見かけた、
これは究極だと見せてもらったのが
「自分一人だけが幸せになりますように」
確かに、究極だ。
 
今年はバーチャルな形で七夕に参加。
神保町 PASSAGE で棚主に推し本を募集。
本のタイトルをプリントアウトして笹に括り付けるという。
飾るのは月曜から今日までだったかな。
残念ながら平日なので見に行くことはできなかった。
 
選んだ本はルイス・シャイナーの『グリンプス』
主人公はロック好きな中年で、幻の名盤を完成させるためにタイムスリップして、
ブライアン・ウィルソン、ジム・モリソン、ジミヘンに会いに行く。
そう、あのアルバムたちですね……
あの音を聞いてみたいという強い思いが世界を変える。
 
遅れてきた青春の甘酸っぱい感じ、
遠く向こうのあの人に会いに行くというのが七夕っぽいかと。
 
忘れられない名作。
今はジミヘンの「Fisrt Rays ...」もビーチボーイズの「Smile」も
アーティスト本人の想定した形かどうかわからないですが
完成、発売されたのを感慨深く思う。
グリンプス・ファンの力かな……と。
 
先日の棚主交流会で
とある棚主の方から声を掛けられ、
棚に置いてあるのを見ました、今、『グリンプス』読んでますよと。
仲間がいた! と嬉しくなったものでした。
 
今入手可能なのはちくま文庫からで、
ぼくが持っているのは創元推理文庫の方。
これも神保町で買ったんだった。
レシートが挟まっていた。
 
その青熊書店、25日のオープンから5冊が巣立ったとのことで
棚主としてはありがたいものです。
 
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