午後、仕事の合間に島忠に行った帰りに
高齢者向けにケアサービスの付いたマンションの前を通りがかったら
移動販売の小さなバンが店を広げていた。
ちゃんとは見なかったが、生鮮食料品やパンだったように思う。
スーパーが歩いて10分、15分のところにあるとはいえ、お年寄りの足には辛い。
おそらく曜日と時間を決めて定期的に来ているのだろう。
ありがたいことだと思う。
今後、こういうニーズはますます増える。
数年後には自動運転でゆっくり走って近所を回る、
お年寄りにも優しいインタフェースへとぐっと進化して。
NHK の「72時間」でも、どの地域だったか
田舎の方だったが、移動販売を営む夫婦が取り上げられていた。
都心部にも増えているというニュースも見たことがある。
分譲マンションの多く建てられた地域にデベロッパーが
移動販売車やキッチンカーを派遣するのだという。
ローソンが移動販売車のビジネスに参入、というニュースも見たことがある。
僕の小さいころ、日用品・食料品の
移動販売車というのはほんと田舎でしか見ないものだった。
母方の実家に夏休み、冬休みに泊まりに行くと
何曜日だったかに来ていた。
山間部だったから魚介類が多かったように思う。
今よりも空調が発達していなかったから氷がたくさん積まれていた。
ドアのポケットに詰め込まれたバーモントカレーの
黄色いパッケージが目立っていたのを覚えている。
今はどうなのだろう。
ドライバーの方が変わって今も続いているのか。
どこかのスーパーが営んでいるのではなくて、個人商店だったように思う。
○○商店と車体に書かれていたような。
その方が病気や高齢で引退して跡を継ぐ人がいない。
そんな移動販売車も全国的に多かったんじゃないか。
移動販売は日用品・食料品とは限らない。
昨年のいつだったか、吉祥寺PARCOの前に
ブックトラック、本の移動販売車が停まっていて中に入ってみた。
車の中という制約があるので本棚の数も限られ、
ぎゅうぎゅうに押し込まずに快適な空間を演出するために
さほど本の数は多くなかった。
これは儲かるのかな、と不思議に思いつつ、
妻は自分のブックトラックで全国を回るのが夢なのだという……