妻は本屋を開店するという夢を実現すべく、
その武者修行として今、神保町の古本屋でバイトしている。
古書に限らず、こんなものが入荷したと時々聞く。
何十年も前の新聞の一面広告であるとか
(黒澤明監督が写っているものでかなりの値段となる)
とある漫画家が雑誌に連載していた時の切り抜きのスクラップブックとか。
そんな中、先日話に出たのが崎陽軒のひょうちゃん。
シウマイやシウマイ弁当に入っている陶器の小さな醤油入れ。
あれって顔が描いてますよね。
それのいろんな種類のがだいたい100個ぐらい入った箱が出てきたと。
もちろん商品として売る。
その前に買い取りを依頼した人がいて、値踏みして買い取っている。
そんなの買う人いるの? と思うが、
そういえば一個一個顔が違うよなあと。
試しにヤフオクで見てみたらびっくりした。
出品している人がたくさんいる。
・【崎陽軒ひょうちゃん原田小型145種ダブり無し】 14,500円
・【崎陽軒ひょうちゃん原田小型213種ダブり無し】 42,600円
・崎陽軒初代小型ひょうちゃん①38絵柄ダブり無し 38,000円
・崎陽軒初代小型ひょうちゃん④46絵柄ダブり無し 68,000円
・崎陽軒初代小型ひょうちゃん⑤48絵柄コンプリート 96,000円
・崎陽軒 ファイナルファンタジー 30周年 コラボ 限定 ひょうちゃん 3,880円
・ひょうちゃん 台湾限定 崎陽軒 シウマイ ホルモンベイビー 7,222円
などなど。「崎陽軒 ひょうちゃん」で検索して結果が4ページに及ぶ。
書き手によって初代や二代目があって、それの色違いで、という。
コラボによる限定品も多々ありそうだ。
マニア心をくすぐる。コレクションしている人もいるんだろうなあ。
小さいから場所も取らない。
ヤフオクやメルカリで足りないものを補完していくのだろう。
しかし、不思議なことにメルカリで売っている人は少なかった。
あと、ヤフオクもたくさん出品しているけど入札している人は皆無。
どれもこれも入札数ゼロ。
もしかして買い手は全国に実は一人しかいなくて、
その人のお眼鏡にかなったものだけがピックアップされていくのかもしれない。
その人に向けてこれどうですか、これもってますかとアピールしあってる。
……なんて。
というのを見ていたら、遂に出てきた。
集めた人も偉いけど、買う人いるんだろうか!? というのが不思議。
しかしこれが売れるなら
ヤクオクで安いセットを買い集めてコンプリートものをせっせとつくるといいのでは。
そういう商売できないか。
無理そうだな……
崎陽軒のサイトを見ると、
3代目が横山隆一のオリジナルに戻って今に至り、
2008年、崎陽軒100周年記念の際には