大阪へ その1(09/30午前)

以前担当した教室の方たちと大阪で会うことになる。
半年ほど前にオープンした近畿大学の図書館に行ってみようということで。
僕も昨年の春、選書に関わったんですよね。二階の漫画を集めたフロアの方。
どんなふうになったのか見てみたかった。


妻も選書を担当したので最初は一緒に行くことになっていたのが、
動かせない用事が入って僕だけとなる。
一人旅は久しぶり。
11時半に近大近くに集まることになっていたので8時には新幹線に乗らないといけない。
いつも通り5時半に起きる。
妻も一日外出、夜遅く帰ってくるので
日中みみたにカリカリをあげられないと給餌機をセットする。
朝の分をいつもの皿に盛って、
給餌器を洗面所にそーっと運んでカリカリを入れるつもりが、
みみたが勘づいて走ってくる。うーん、目ざとい。
慌てて洗面所のドアを閉めておく。みみたがドアの向こうにいるのを感じる。
外に出るとうずくまって待っていた。


6時過ぎに家を出る。
地下鉄の中でコニー・ウィリス『混沌ホテル』を読み始める。
ネヴュラ賞・ヒューゴー賞を獲得した作品だけを集めたベスト中短編集。
ハヤカワ文庫では2冊に分かれ、こちらはブラックユーモア系。
さすがに面白い。というかうまい。
新幹線に乗っている間もずっと読みふけってしまう。
いくつかの作品は『最後のウィネベーゴ』など既存の作品集に入っている。
読み返しても十分面白い。


新宿から中央線に乗って、7時過ぎに駅に着く。
さすがにグランスタなど地下の店はしまっていたが、地上階の土産物や駅弁の店は開いていた。
というかこの時点で全国の駅弁を集めた店(「祭り」といんだったか)はいっぱい。
夏に青森に帰った時にチキン弁当のチキンだけを新幹線のホームのキオスクで売っていて、
あれをつまみにビールを飲みたいと思っていた。
でも時間が早いからまだ売ってないかもしれないと
ここで八ヶ岳の卵サンドと鳥取のカレーメンチカツサンドを買っておいた。
修学旅行の女子中学生の集団に出会う。9割方マスクをしていた。
そういう時代なのか。東京の空気を警戒したか。


東海道新幹線の改札をくぐる。
チキン弁当のチキンどころかチキン弁当そのものが売られていない。
はっと気づく。東海道新幹線ということはJR東海の管轄。
チキン弁当はそうか、あれはJR東日本で販売しているものだった。
その辺り融通されないんですね。崎陽軒のシウマイはあったけど、シウマイ弁当はない。
見慣れたものだと、あとは万世のカツサンドがあったぐらいか。


缶ビールを2本飲んで後はやめておく。ワゴン販売のコーヒーを飲む。
本を読んでいるうちにうたた寝。富士山を見逃した。
8時ちょうど発で10時半頃新大阪駅に到着。
大阪駅まで乗って行って、環状線に乗り換える。
鶴橋で下りて近鉄線に乗り換える。
改札に入ると今回のメンバーに声をかけられる。
誰か通りかかるかもしれないから待っていたという。


11時半、長瀬駅の改札を出たところで今回の5人が合流。
「まなびや通り」という商店街を歩く。
こんなことがなければ一生この駅に下りることはなかっただろうな、と言い合う。
学生街のどこか時代に取り残されたかのような佇まい。
軒先でたこ焼きを焼く店がやはり多いですね。
カレーライス450円、ミックスフライ定食600円といった安い定食屋。
営業してるのかどうかわからない、全自動じゃなくて手積みなんじゃないかという麻雀屋。
勢いで手っ取り早く改装してできたようなバー。
大学の門に近づくにつれてがっつり系のラーメン屋が増える。
松屋などのチェーン店もある。
アパートばかりを扱う不動産屋と中古バイク屋がちらほらとあるのも学生街っぽい。


「てらまえ」というお好み焼き屋に入る。
結構大きな店構えなのに12時にはすぐ満席になった。
お好み焼き、モダン焼き、ロール焼きなど各種取り揃えている。
どて串焼き、とん平焼きももちろんある。
モダン焼きはとん平焼きを乗せた「道頓堀」やキムチや牛筋の入った「御堂筋」
シーフードが「海遊かん」などと遊び心ある名前が。
「サカキバラスペシャル」というのがあって、近代OGの考案したメニューであると。
僕は「海遊かん」とネギ焼きにスジと油かすを追加。
「海遊かん」が1,000円でネギ焼きが644円(+トッピング)と安いので
普通と比べて小さめなのかなと思いきや逆で、しっかりフルサイズだった。
朝もサンドイッチを食べてきたのでおなかに入りきらず。
途中でギブアップして食べてもらった。みっともない…
「おこたこ焼き」というたこ焼きを鉄板で焼いたのがあって、
分けてもらうとトロトロふわふわだった。どうやってつくってんだろう。