朝ドラ「らんまん」が始まり、その2週目が終わった。
牧野富太郎が主人公。その半生を描く。
この2週間を見る限りでは
オーソドックスとも言えるし、王道とも言える。
「舞いあがれ!」は前半までは面白かった。
浪花バードマンは青春のひたむきさにキュンキュンさせられたし、
航空大学校に入ってからも
普段僕らが見ることのできない世界を垣間見ることができて面白かった。
吉川晃司とまるでトップガンみたいな飛行シーンもあって、
ああ、舞ちゃんはパイロットとして羽ばたいていくんだなあと期待した。
それが……
後半かなりトーンダウンした。
大阪の町工場が悪いわけではないが、
会社と家と古本屋と広場とお好み焼き屋をぐるぐる回るだけの地味な展開になり、
ラストもこれぞ落としどころな落着点に。
途中で予算がなくなった、なんてことはないだろうに。
恐らく、「ちむどんどん」が余りにも不評すぎて、予想外に叩かれて、
「舞いあがれ!」も途中で脚本を変えるなど方向転換したんじゃないか。
とにかく無難に行こうと。
朝ドラって確か1年ぐらいかけて撮影するはずで、
半分撮影したところで「ちむどんどん」の惨憺たる結果が聞こえてきて、という。
ゆえに、さらに半年後の「らんまん」は最初から手慣れた王道路線で行こうとなったのでは。
実際どうなのかはわからないけど。
そこと比較されるのはつらい。
僕も妻に何年もずっと「あまちゃん」面白かった、DVD全巻買ってでも見たほうがいいと言われ続け、
ようやく見始めた。
確かにこれは面白い!!
なんかもうはっちゃけてる。
これでいいじゃん、なんでこんなふうにはじけられないのだろう、という目で「らんまん」を見てしまう。
僕自身は「らんまん」今のところつまらんとは思わないけど、
ネットでは早くも期待外れの声が。
朝ドラはそういう受難の時期に入ってしまったのか。
それはそうと、今思うと
「ちむどんどん」はそういうものと割り切ってからはかなり面白いドラマだった。