ブギウギを語る

『ブギウギ』というか NHK 朝ドラの勢いが止まらない。
『らんまん』以来、一時期の迷走が嘘のよう。
 
正直、僕は主人公シズ子役の
趣里という女優全く知らなかった。
歌って、踊って、怒って、泣いて。
もはやこの人はこの役を演じるために役者になったんじゃないか、ぐらいに思う。
こんな当たり役、最近ないな。びっくりした。
 
この前の火曜かな、兵隊になった弟の六郎が戦地で亡くなって
シズ子は歌うことができなくなった。
気丈にふるまっていたのに、一人きりになると声を上げ、地面を叩いて悲しむ。
その日の最後。日本は真珠湾攻撃で米国との開戦を迎えた。
周りは万歳三唱を繰り返す。
そこにシズ子も居合わせ、最初は距離を感じていた。
しかし、距離を保ったまま加わって、一人きり万歳を。
この時の全てを諦めたような、全てを受け入れたような表情。
たかが朝ドラ、されど朝ドラ。
神回とはこのこと。
 
一方で。
草彅剛がいい役どころなんだけど、どんなセリフを言っても
アテントのCMに見えてしまう……
 
あと、ジャルジャルはもう出ないのかな。
 
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付記。
一番面白かったセリフは
日本が戦争を初めて世の中が少しずつ巻き込まれていく。
シズ子も長いまつげがふさわしくない、となる。
外せと言われて、放った言葉。
「このまつげなくなったら、残るのはしじみが2個でっしゃろ」
しじみ……
趣里の顔を前提に書いた脚本なんだろうか……