最近の LINE

アラフィフの領域に差し掛かり、世の中の言葉の動きにどんどん疎くなる。
最近、LINE のやりとりで「。」をつけるのを若者は避ける、
発言を否定、拒絶されているように感じる、というのをどこかで読んで、
え、あ、そうだったのかと。
全く知らなかった。
割合の半分以上が妻とであって、ほぼ身の回りの人としか使わないもんなー。
 
高校の友人たちが東京で集まることになって、今そのやりとりをしている。
見返してみたら確かに皆、「。」をつけていない。
それどころかスタンプも押さない。
よく見たら発言の下に小さくハートや Good Job 的な小さなアイコンをつけている。
話の流れの中でスタンプを押したのは僕だけだった。
もはやスタンプも使わないのかな。
 
そういう自分も LINE のスタンプというものを買わなくなった。
サブスクで使えるようになったから、ではない。
かつてスタンプを買いすぎて、いろんなバリエーションがあるからまあいいかと。
一頃の猫も杓子も、というのは淘汰されたのかな。
一部のキャラクターが一人勝ちで終わった。
例えば僕も「うさまる」が出始めの頃にたくさんシリーズを買ったもんだけど
いつのまにか「うさまる」も LINE を超えたキャラクターに。
昨日駅のコンビニで見かけたじゃがりこの蓋でコラボしていた。
いらすとやのもあったな。
 
しかしなぜ、LINE のやりとりには「。」をつけないのか。
わかるようなわからないような。
「。」をつけているとフォーマル感というか、スクエアな印象を与えるからか。
「。」をつけないで言葉を交わしているとその流れが溶け合っていくような感じがあり、
親しみやすさがそこはかとなくあって、
「。」をつけるとそれを分断するような、空気を読まないような感じが出てくる。
 
「。」や「、」の意味なんてずっと変わらないと思っていたが、
そのニュアンスが、使われる局面があるときから少し変わっていた。
そのことに驚かされた。
今の若い人たちは原稿用紙に文章を書くということもないのか。
レポートを書くというときは使い分けるのか。
 
こういうことに気づかなかった、というところから僕の老いは始まるのだろう。