ジェントリースープ

つい2週間前まで、連日33℃、34℃の真夏日が続いていたのが嘘のよう。
アイスコーヒーや麦茶を作っては氷を入れてガブガブと飲んでいたのも今は昔。
一息ついてインスタントのコーンスープやポタージュを飲んでいる。
 
スーパーに行くといろんなメーカーのいろんなスープを見かける。
さいころ、母が買ってきた「ジェントリースープ」というのをよく飲んでいた。
箱に4袋入っている。
ポタージュやコーンスープだけではなく、オニオンスープ、きのこやパンプキンのスープもあった。
店頭でどれを買うか母に聞かれて、今日はこれと選んだ記憶がある。
 
味よりもそのパッケージを覚えている。
地味で落ち着いた背景に、ポットや女の子が描かれていたような。
ヨーロッパのクラシカルな雰囲気。
ほんのりとした温かみがあった。
 
大人になって、あれ、最近見かけないなと思ったことが何度かあった。
調べてみたら富士食品工業から出ていた。
残念ながら2019年に家庭用商品の取り扱いを終了したとのこと。
JTの完全子会社となったようで、事業整理したのだろう)
 
つい最近まではあったんだな。
そう思うとより懐かしい気持ちになった。
 
例えばこういうページで取扱い終了間際のパッケージを見ることができる。
たぶん、何度かマイナーチェンジをしたんだろうな。
記憶の中の箱よりも少し派手になっている。
昔は、80年代前半は、ハーブのスープはなかったな。
除いて6種類。もっとあったような気がする。
 
しかし、今となってはわからない。
これだけ情報があふれている時代なのに
Wikipedia に項目もない。
こんなふうにして昭和の時代のいろんな製品が消えていくんだろうな。
 
パッケージに描かれた、こちらを見ている女の子の顔をなんとなく覚えている。
それがなんだか、切ない。