先週買ったCD #188:2024/05/27-2024/06/02

2024/05/28: diskunion.net
Robyn Hitchcock 「The Complete Groovy Decay / Decoy Sessions」 \680
Robyn Hitchcock 「You & Oblivion」 \680
 
2024/05/29: ヤフオク
Grant Green 「Grantstand」 \1080
 
2024/05/29: BOOKOFF 練馬光が丘店
Bar-Kays 「Soul Finger」 \792
Blue Magic 「Blue Magic」 \792
The Sweet Inspirations 「What The World Needs Now Is Love」 \792
Carla Thomas 「Comfort Me」 \792
Etta James 「Tell Mama」 \792
Laura Lee 「Love More Than Pride」 \792
(V.A.) 「Drop Down Mama」 \792
(V.A.) 「Ann Arbor Blues Festival 1969 - Vols. 1&2」 \2530
(V.A.) 「Daialtone All-Star Live!」 \990
(V.A.) 「Free Soul. the treasure of Salsoul」 \2090
(V.A.) 「THe Sound Of T.K. Disco 12'' Choice for Boogie Genetration」 \1430
 
2024/05/30: BOOKOFF 練馬光が丘店
Peter Brown 「A Fantasy Love Affair」 \1760
Betty Wright 「My First Time Around」 \792
Betty Wright 「I Love The Wy You Love」 \693
Betty Wright 「This Time For Real」 \1430
Etta James 「At Lasst!」 \792
The Exciters 「The Exciters」 \990
Barbara Lynn 「Here Is Barbara Lynn」 \792
The New Rotary Connection 「Hey, Love」 \792
(V.A.) 「Live In Concert - Nashboro Gospel Live Vol.1」 \1980
 
2024/05/30: www.amazon.co.jp
Joe Bataan 「Salsoul」 \1776
 
2024/05/31: メルカリ
Robyn Hitchcock 「Spooked」 \700
 
2024/05/31: ヤフオク
Robyn Hitchcock & The Egyptians 「Element Of Light」 \2400
 
2024/06/02: BOOKOFF 自由が丘駅前店
311 「Evolver」 \330
 
2024/06/02: DiskUnion 新宿中古センター
The Aces 「The Aces and their guests」 \1700
Donald Byrd 「Black Byrd」 \1100
John Abercrombie / Marc Johnson / Peter ErskineJohn Abercrombie / Marc Johnson / Peter Erskine」 \680
 
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Robyn Hitchcock 「Spooked」
 
先週のキャット・パワーによる
ボブ・ディラン『Royal Albert Hall Concert』カバー・アルバムに引き続き、
ロビン・ヒッチコック
DiskUnion / Amazon / ヤフオク / メルカリと見てみたら
あれこれ珍しいものが出ていて、思わず買ってしまった。
 
ロビン・ヒッチコック単体の名義の
「The Complete Groovy Decay / Decoy Sessions」 (1982)※
「You & Oblivion」 (1995)
「Spooked」 (2004)
The Egyptians との名義の
「Element Of Light」 (1986)※
「The Kershaw Sessions」(1994)
※たまたま、今回どちらも 1995年、Rhino による再発を入手、
 ボーナストラックが追加されている。
 
「The Kershaw Sessions」は BBC 音源のライヴアルバム。
1985年から1991年までからピックアップされている。
最後にロビン・ヒッチコックパワー・ポップの名曲”Heaven”を収録。
これ、新星堂から1990年に発表された英インディーの秀逸な3枚組コンピ
「3x20」に入ってる ”Heaven” の元の音源がこれなのかな。
なぜか、ハリー・べラフォンテの ”Banana Boat” もカバーしていたりする。
 
「The Complete Groovy Decay / Decoy Sessions」 は
The Soft Boys 解散後、ソロとなって2作目のアルバム「Groovy Decay」(1982)
とその別バージョン集「Groovy Decoy」(1985)からの抜粋。
重なる曲はどちらかを収録。
どこか実験的だけど、ポップ・フォーク・ロックのバランスがいい。
英ニュー・ウェーヴとしてのロビン・ヒッチコックの代表作の一つだと思う。
その意味では、「Element Of Light」 (1986)も甲乙つけがたい。
 
The Egiptians 名義との違いはバックで演奏しているのが誰か、でしかなくて、
おそらくどちらであれ気心知れたメンバーなのだろう、
僕自身は特に音楽性の違いはないんじゃないかと考える。
なお、 「The Complete Groovy Decay / Decoy Sessions」 の後半の曲のベースが
サラ・リーとなっていて、もしかして Gang Of four の?
 
「You & Oblivion」 も、1995年 Rhino から。
しかしこれは再発ではなく、この年編まれたコンピ。
80年代に録音されたB面曲などを集めたものであるようだ。
多くの曲が自身のアコースティックギター弾き語り。
ベースとドラムのバックはたまに入るぐらい。
彼のソングライターとしての、素の魅力を味わうならこれが最良の素材か。
でも地味は地味なので最後に聞くべき作品なのだろう。
 
「Spooked」 は少し時代が下がってから。
ロビン・ヒッチコックの弾き語りに、なんと、
ギリアンウェルチと、その音楽的パートナーであるデヴィッド・ローリングスの2人がバックを。
「Revival」(1996)や
「Soul Journey」(2003)といった傑作を残してきた。
特に「Soul Journey」は米シンガーソングライターの最高峰のアルバムのひとつだと僕は思う。
 
その充実期の、ロビン・ヒッチコックとの共演。悪いわけがない。
がっつりコーラス、一緒に歌うというわけではないけど、
ロビン・ヒッチコックのシンガーソングライターとしての旨味をギュギュッと凝縮させてくれた。
ほとんどが彼の声とギターだけ。
加わるコーラスや他の楽器はあくまでそっと、ささやかに。
とても穏やかな時間が流れる。
 
3曲目”Tryin' To Get To Heaven Before They Close The Door”が
ボブ・ディランのカバー。(1997年、「Time Out Of Mind」より)
2年前、2002年の『Royal Albert Hall Concert』
カバー・アルバム「Robyn Sings」からの流れがここにあるのだろう。
 
2010年以後のロビン・ヒッチコックも息が長く充実期を継続していて、
Psychedelic FursRoxy Music のカバーを含む
「The Man Upstairs」(2014)のしっとりとしたポップ感、
セルフタイトルの「Robyn Hitchcock」のシャープなギターロックもよい。