昨晩、みみたが吐いている音で目が覚める。
食べたばかりのカリカリを廊下に吐いて、和室に移動して畳の上で。
起き上がり片付ける。
妻は気づかず寝ている。布団に戻る。
リビングでまた吐いた。猫草を食べたようで、混ざっている。
何度も何度も吐く。
階段を下りて行ったと思ったら玄関の廊下で吐く。
何か良くないものを食べたのか、具合が悪いのか。
一通り吐いたらすっきりしたのか、ケロッとして走り回っている。
食当たりであれ、二日酔いであれ、人間はなかなか
吐いた後に元気いっぱい行動ということがない。
食べすぎた時でもない限り。
いや、猫も食べすぎて吐くことあるな。
家を空けていて腹が減っていたのだろう、
お前なんでそんなにガッツいてカリカリを食べるんだ?
というときはだいたい後になって吐く。
話変わって。
冬になって掛け布団を出す。
今年はなかなかみみたが布団の中に入ってこない。
覚えているだけで明け方一度だけ。
その代わりに、枕元に丸まって寝ていて
朝僕が起きて出て行った後でノソノソと入っていく。
次はオイラの番ね、と言わんばかりに。
それを忘れて、あ、布団上げてなかったとガバッと掛け布団を持ち上げると、
もーなんだよ、とにらみつけるみみたが。
すいません、すいませんとまた布団をそーっとかけ直す。
敷布団を物干しラックにかけて、その上に古くなったバスタオルを敷く。
即席の猫用ハンモックが出来上がる。
和室の窓を開けると晴れた日は温かな日差しが差し込む。
そこに寝っ転がっているみみたはとても幸せそうだ。
夏はさすがにその上に乗ることはない。
みみたの冬から春にかけての楽しみ。